[携帯モード] [URL送信]
ページ:1
合宿が終わった次の日、あたしはもう講義が入っていて、武蔵野の榛名君とか瞑想の話とか主将決めとかはちょっと逃してしまった。残念。


でも、今日の練習試合も無事勝利をおさめた。

西広君の初キャッチも見守れて、何日からーぜに会えなくて寂しかった気持ちも埋まってしまった。


「さて、みんな勉強してる?」


唐突な話題にピシッとみんなが固まる。

残念ながらあたしにも痛い話題である。
あたしは成績は悪い方ではないけれど良い方でもない…と思う。うん、多分。


おそらくまりあさんの体験談であろう恐ろしい話の後、これまた恐ろしく元気よく全教科やばいと手を挙げてくれた三橋君と田島君。


「花井君!#name1#ちゃん!」

「はいっ」

「責任持ってこの二人の面倒見てね!」

「か…監督の助けはナシですか?」


花井君は顔を歪めてたじろいだ。

まりあさんは困った顔をして、ため息をつく。


「それがねェ」


夜通しバイト入れちゃってんのよねェ、なんて。

ムチャしてんなあ、まりあさん。


「あ、でも#name1#ちゃんがいるじゃない
現役大学生が
なまえちゃん頭は悪くないから頼りになるよ!」

「期待がかかるようなこといわないでください」

「あら、だってあの名門校受かったんでしょ?」

「それは…まあ…」


痛いところをつかれた、と少し言葉を濁す。

そんなあたしの様子に、みんなは期待しているみたいだ。


申し訳ないが、あたしはそこまで勉強できないよ。



20110109修正



第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
無料HPエムペ!