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トントン、襖が音を立てる。
誰かと思って開けると#name2#さんが立っていた。
「えーっと、水谷君!
今、入っても大丈夫?
枕投げ中?」
「当たりっす
や、大丈夫っすよ〜」
にへら、愛想よく笑ってみせると#name2#さんはありがと、と返して男子部屋へと足を踏み入れる。
「あっれー、#name1#じゃん!」
「そういえば自己紹介とか全然できてなかったなーと思って
ちょっと親睦を深めに、ね」
ふーん!座ろーぜ!と田島がどかりと腰を下ろした。
全員が腰を下ろしたところで#name2#さんは自己紹介を始めた。
「えっと、#name2# #name1#です
まあ好きなように呼んでください
でも出来れば下の名前で呼んで欲しいな
医学部の看護科に通ってる19歳です
あ、敬語はあんまなしな方向で」
つらつらと自己紹介をして、こんなもんかな、と満足気に笑っう。
「はいはーっい!質問!
髪いつから染めてんの?
高校?」
「高校でその髪はやべーだろ」
田島の元気のよい質問に、阿部が呟く。
「高2からかな
あ、でも受験の時はちゃんとスプレーでなおしたよ
ってか…、やっぱりこの髪ってヤバい?」
そう問われ、正直に全員が頷いた。
「ヤバいかー
それに明日練習試合だねー
分かった」
1人ぶつぶつと呟き、#name2#さん、もとい#name1#さんは立ち上がった。
「じゃ、お邪魔しました」
嵐のように訪れ、嵐のように立ち去った彼女に、俺たちは首を傾げた。
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