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「どういうことだ?」
フルドが問う。シルフはニッと笑って、
『ノームは西の果てにある石の祠で、神官として人々を守っていたんだ』
「西の果て……モンスターの魔の手がいち早く伸びた場所か」
『まだ完璧に治安が回復したわけじゃないからな、ノームは今もそこに居る可能性が高い』
ティアとフルドは目を見合わせる。
「決まりだな」
「ノームに会いに行って、協力してくれるようお願いしよう!」
『長旅になるからな、途中で新たな精霊を見つけながら行くのも手だ。あとはオマエらに任せるぜ』
最後に言い残し、小さな竜巻と共にシルフが消えた。
『困ったら呼んで頂戴』
続いてウンディーネも姿を消す。部屋にティアとフルドの二人が残った。
「……とりあえず、今は休むか」
「うん」
そして、朝の陽射しと共に、二人は出発した。
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