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後輩と屋上





「あーかや」


次の授業だりぃなチクショーとか思っていたら、突然教室の入り口から女神こと俺の桜先輩の声が聞こえた



「あ!せんぱーい!寂しくて俺に会いたくなったんすかー!」

「うんそーだよ辞書貸して」

「ですよね」


俺がっかり。けど可愛いから許す!


「英和ね」

「へーい…あ」

「どしたの?」

「そういや英和辞典丸井先輩に貸したままっす」

「あのくそデブ」


ムキー!とか言って怒ってる姿も可愛い女神。口が悪くても俺の女神。


「申し訳ないっす」

「いーよいーよ役立たず」


やべぇ、この人女神じゃなかった。悪魔だった。あ、俺とキャラかぶっちゃう。


「じゃーねー」

「あ!ちょ桜先輩!」

「ん?」

「なんなら次の授業サボりません?」

「お、いーねー!のった!」


あぁ、俺をつまらない日常から救い出してくれる!やっぱ桜先輩は女神!


「先輩!屋上行きましょ!」

「いぇーい!」








「いい天気っすねー」

「うん、超快晴だね」

「けど明日雨らしいっすよ」

「それもいいねー」

「あれ?雨好きなんすか?」

「うん、赤也は嫌い?」

「嫌いっすね」

「そっか、増えるもんね」

「はい出た出た、それは俺の髪がまるでワカメのようだといういつものアレ出ましたー」

「あれ?怒んないの?」


ニヤニヤしながら言う先輩はやっぱ悪魔かもしれない。


「俺は大人になったんす、誉めて下さい」

「おー、偉いねー」

「へへ」

「じゃあご褒美に先輩がちゅーしてあげましょう」

「わーい!って、え、ちょ先輩?」


あれ?いつの間にか先輩俺の膝にのってんだけど何これ。え、なんか俺女神のいけないスイッチ、オンしちゃった感じ?


「ほら、目ぇ瞑って」


スイッチオーン!!


「ほら、」

「い、いやあの」

「嫌なの?」

「いいいいいやだなんてむしろ嬉しいんすけど俺も心の準備的なアレがほらあの」

「はい、動揺しすぎー」

「え」


あれ、どこ行くんスか…
何スかそのどや顔…


「まだまだガキね、ふふん」

「チクショー!」





後輩と過ごす昼下がり
(ぐすん)(なにまだ拗ねてんの?)(どーせ俺なんてまだまだガキっすよ)(えーじゃあ大人の階段のぼってみますか?)(へっ?ちょ、あっ、せんぱ…)(いただきます)




(・∀・)2段ぐらいしかのぼれないことを祈る


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あきゅろす。
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