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パートナーとは



ユウジくんは、謙也を睨みつけ、小春くんの手を引っ張ってどこかへ行ってしまった。


とりあえず残された私と謙也は、近くのファミレスに移動した。


「てかユウジくん、私にバイバイも言ってくれなかった」

「ドンマイ」

「謙也のせいだし」

「なんでや!つーか俺もユウジに変な誤解されてもうたわ」

「どゆこと?」

「あー、つまり…」



謙也の話によると、ユウジくんと小春くんはパートナーで、謙也と小春くんはネタ探しに来てるだけで、ユウジくんは小春くんが謙也と浮気してると誤解してるらしい……


「いやいや理解できません!」

「え?」

「てかパートナーって…」


つまりユウジくんと小春くんは付き合ってるの?なんだよじゃあデートしたってぜんぜんダメじゃんチクショー!
運ばれてきたパフェが可愛すぎて憎いぜチクショー。
やけ食いしてやる!


「てか桜」

「ん?」

「なんでユウジと一緒におったん?」

「デート。一応」

「は!?ほんでなんであんなとこおんねん!」

「たまたま。ってか謙也、ゆーしみたい」

「侑士と一緒にすんな!そもそも何でユウジと知り合いやねん!」

「たまたま」

「ナッシー!」

「うるさい、つまんない」

「………はぁ」


ため息をつく謙也。てかデート台無しになってため息つきたいのはこっちだよまったく!


「あ、ユウジからメールや」

「ユウジくんなんて?」

「小春とうまくいった、すまんかったな、やて」


………やっぱ世の中は広いんだなぁ。


「ねぇ、謙也も実は小春くんの事が好きとか…」

「無いわアホ」

「はっ!まさか白石くん!?」

「ちゃうわ!てか何で男やねん!」

「わたし頑張って理解するよ?」

「せんでええわ!俺は女が好きや!」

「うわ、女好き発言。みんな見てるよ」

「っ…!」


いつの間にか立ち上がっていた謙也は、恥ずかしそうに座った。


「ふふ、やっぱ謙也面白いね」

「う、うっさいわアホ!」


真っ赤な顔した謙也は、これ以上ここにいることが耐えられないのか伝票を持って立ち上がり、レジに向かった。





「ごちそうさま!」

「おう、てかこの後どうする?」

「あ、USJ行こ!実は今日ユウジくんと行きたいと思ってたの!……はぁ」


まさかユウジくんに彼氏がいるなんて思ってなかったし。


「あー、まぁ元気出しや。行こか」

「うん!ET乗ろ!50回ぐらい!」


ふふ、なんかET乗れると思ったら元気出てきた!

「あ、ET無くなったで」

「え」






ツイてない1日
(とりあえず明日ユウジに色々聞かなアカンわ)(同じクラスなの?)(ちゃうちゃう、部活一緒やねん)(え!かくれんぼ部!?)(なんやそれ。テニスやテニス)(…………え?)





(・∀・)うん、デートの相手をユウジにしたのが間違いでした。






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あきゅろす。
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