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確率は85%




よし、そろそろ夕食の時間だ。
今日は薫ちゃんいじりながら食べようかしら。むふふ。


そんで今夜は日吉くんの部屋に忍び込んで日吉くんジュニアを…


「黒井さん」

「あ、日吉くん!…って何してっ…」

「……好きだ…」













「んぅ…ひよし……くん…」

「ねぇ、蓮二、起こしていいかなぁ」

「今すぐ起こすべきだ」

「そうだね、桜」

「ん、………あれ」

「おはよう、桜」


どうやら日吉くんとにゃんにゃんしていたのは夢だったらしい。
目を開けるとアウトな笑顔の幸村くんと、困ったように笑う蓮二がいた。


「………バス?」

「そうだよ」


私の隣には赤也が寝ていた。
可愛い。

…じゃなくて、全然状況が分からない。
前の席から顔を覗かせる幸村くんと蓮二に聞いてみた。


「え、合宿は?」

「終わったぞ」

「えー、なにこの展開」



どうやら合宿は今日までだったらしい。そういえば仕事がめんどくさくってベンチで寝てたな。
その間に連れてこられたんだ。


「因みに荷物は忍足に預けておいた」


まぁ、さすが蓮二さん。


「あ!けどなんで起こしてくれなかったの!みんなに挨拶したかったのに!」

「…っ!桜が怒った!どうしよう蓮二!」

「落ち着け精市!お前は悪くない!」

「2人ともうるさい」

「「ガーン」」



2人はずーん、と沈んでしまったけどどうでも良い。
てかみんな寝てるからヒマだなー。

あ、そうだ。


私は携帯を取り出して、電話をかけた。

「もしもし?」

もちろん前の2人に聞かれたら面倒くさいので、超小声。

「………うん、てか日曜ヒマ?………よし、じゃあデートしない?……うん。……じゃあまた連絡するね。……はーい、ばいばーい」


ふふ、日曜の予定ができたわ。
楽しみだなー。



「誰スか?」

「あ、起きちゃった?」


寝ていたはずの赤也の目が開いてる。
すっごく眠そうだけど。

赤也はずいっ、と顔を近づけてきて、もう一度さっきと同じ質問をしてきた。


「日曜誰とデートするんスか」

「怒ってんの?」

「怒ってないッス」

「けど怖いよ」

「………桜先輩」


赤也はそう言って、そのまま私に抱きついた。

「あの、赤也クン?」

「大好きッス」

「へ?」

「俺も…デート……したいのに…ぐぅ」



寝てるし。

あーもー可愛いなぁちくしょう。


「あーもー可愛いなぁちくしょう」

「え?」

「と、思っている確率85%」


顔を上げると、また幸村くんと蓮二がこっちを見ていた。


「フフ、赤也は帰ったらお説教だね」

「そうだな」


かわいそうな赤也。
そう思って、もさもさした頭を撫でてあげた。


「俺、赤也になりたい」

「俺もだ、精市。……で、桜」

「ん?」

「日曜は誰とデートだ?」








この地獄耳!!
(日曜練習あるよ)(行かなーい)(どこの誰とデートだ)(言わなーい)(反抗期だね)(反抗期だな)(知らなーい)



(・∀・)はい、無理やり合宿終わらせましたがなにか?


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あきゅろす。
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