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青学と天敵


氷帝の人たちに挨拶した後、意識の飛んでた人たちが我に帰ったけど、どっかの学校の先生が集合をかけたから質問責めは免れた。

今回の合宿には立海、氷帝、それから青学の3校が参加するらしい。



「榊って人超話長かったね、何だよあのポーズ」

「行ってよし…ナリ」

「「「似てるー!」」」


ケラケラ笑いながら練習の準備を進めている私たちのところへ青学の人たちが寄ってきた。わー、これまた個性的。


「幸村」

「やあ手塚」


幸村くんが手塚くんって子と話し出したのをきっかけに、みんな青学の子と話を始めちゃった。置いてけぼりかちくしょう。


「あの…」

「へ?」


振り向くと女の子がいた。ははーん、これが青学のマネージャーね。大人しそうな雰囲気だけど実は性格悪いんでしょ!桜ちゃんにはバレバレだわ。ふふん。


「せ、青学のお手伝いの竜崎桜乃です。よろしくお願いします」

ペコリと頭を下げられた。ふん、いい子ぶっちゃって。立海にもそうやって私に近づいてレギュラーを狙ぶしっ!


「痛ッ!何すんのよ!」

「挨拶されてんだからお前も挨拶しろよぃ」


丸井ごときに怒られてしまった。竜崎さんにしぶしぶ挨拶すると、困ったように笑ってマネージャーの更衣室の方に歩いて行った。


「竜崎は大丈夫だぜぃ。青学ルーキーにメロメロの、よく働くドジッ子だ」


丸井のプチ情報にそうなんだ、と言うと幸村くんに呼ばれて青学のみんなに挨拶をするよう言われた。


「立海マネージャーの黒井桜です、よろしくね!」


キラリン飛びっきりスマイルで自己紹介をすると、青学の人たちは頬を染めた。してやったり。


「桜、着替えておいで」

「えー」

「早よ行きんしゃい」


まだ青学のイケメンたちと全然戯れてないのにちきしょー。けどまぁ仕方ない。行こう。





「幸村、マネージャー可愛いね。フフフ」

「不二、桜に手を出したら明日の朝日は拝めないと思ってね。フフフ」


「こえーな、こえーよ」

「おチビ、間入ってみてよ」

「嫌っス、手塚部長お願いします」

「嫌だ」

「赤也行けよぃ」

「潰されそうッス」


「幸村に不二、そろそろ練習始めないか?」

「「あぁん?」」

「やだなぁ睨まないでくれよ、ハハハ!」

「そうですよ、練習始めましょう!いざ紳士的に!」

「「チッ」」


「貞治、大石は胃痛キャラじゃないのか?データとは違うぞ」

「あの髪型をみてみろ。正気の沙汰じゃない。それより柳生は最強なのか?」

「いや、あれはただのアホだ」

「理屈じゃないな」







マネージャーの更衣室に入ると、中には竜崎さんと…
「あなたが立海のマネージャーさんかしら?まぁ、なんて見窄らしい!」

なにこいつって女がいた。なんだよ見窄らしいって。可愛いっつーの。

「立海の黒井ですよろしく、着替えるからどいて」


なるほど、爆弾はこの女ね。めんどくさいし早く着替えてみんなの応援しにいこー。


「まぁ、そしてその態度!ムカつくわねあなた…ふん、まぁいいわ。竜崎さんはドリンク作って黒井さんはタオルの準備してちょうだい。姫子はみんなの応援に行くわ!」

「は?応援は私が行くからあんたがタオルの準備しなさいよ」

「姫子に命令しないでちょうだいな!じゃあ頑張ってね、ざ・つ・よ・う・さん!オーッホッホッホ!」


そう言って氷帝マネは出て行った。マジありえないし。なんだよ姫子って。プリンセスは私1人で十分だっつーの。あーイライラする。

「あの、黒井さん…」

「なによ、ふん」

「わ、私タオルの準備しますから、みなさんの応援行って下さい」

「え…」

なにこの子……







すごくいい子!!




「竜崎さ…いや、桜乃ちゃん!」

「は、はい…」

「あのクソ女ムカつくわよね!」

「え、姫子さん…」

「そうよね、桜乃ちゃんもそう思うわよね!オッケー了解仲間ゲット!よし、まずドリンク作ろう!ね!」

「あ、はい!」




キャラ被ってんじゃないわよ!
(あ、黒井さんまた分量が…)(もーやだー!)(ふふ、こうすれば大丈夫ですよ)(うわ桜乃ちゃん天才)(桜先輩!)(赤也!…そうだ弟よ!)(弟?)(桜乃ちゃんなら嫁にしてもお姉さん怒らないわよ)((え))(うふふ)(弟って…)(切原さんすいません、私はリョーマ君が)(しかもなんかフラれた…)




(・∀・)進まへんなちくしょう。氷帝のマネージャーの姫子という名前は「まぁデイジー!」っていう大好きな姫子様からいただきました。


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あきゅろす。
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