彼女の帰郷B
謙也に跳び箱から出してもらって、ここに来た理由を説明したら、その場で白石くんとはバイバイして、今は謙也と2人で家に向かってる。
「てゆーか!」
「なんや!急にデカい声出すなや!」
「謙也の部活の人にご挨拶したかったー!」
だって白石くんイケメンだったし、謙也も私のいとこなだけあってそれなりにイケメンだし…きっとほかにもイケメン部員がいるはずよ!
……かくれんぼ部だけど。
「みんな帰ってもうてんからしゃあないやん、てか白石と会うてるやん」
「むー」
「しかも連絡先交換しとったやろ」
「だって変だけど極上のイケメンだったんだもん」
「あんなぁ桜、男は顔やないで?」
「別に遊ぶだけだし顔だけでじゅーぶん!」
「なっ!お前それでも女かっちゅー話や!」
「ほんまや、桜はその辺の考え改めなあかんわ」
「ほら、侑士かてこう言うて……って、えー!侑士ー!」
「謙也うるさい」
「ガーン」
「で、何でゆーしここにいるの」
「来ちゃった」
「そっか、来ちゃったなら仕方ない」
「ぇえ!?仕方ないとかそんなんちゃうやん!てかその前に来ちゃったてキモイやん!」
「謙也、うるさいで」
「俺は負けへんでっちゅー話や!」
「あ、おばちゃんからメール…今日誰も帰って来ないって」
「なんでオカンは桜にメールすんねーん!」
「ほな飯食うて帰ろか」
「そーしよ」
「なぁ、俺ほんまに泣くで」
3人が一緒になると、つい謙也をいじめてしまう。まあ謙也ドMだしちょうどいいよね。
「今日は疲れたなぁ、ほな寝よか」
「うん侑士、おやすみなさーい。あ、謙也も」
「おやすみー……って待たんかーい!いつの間にそんな時間経ってん!帰り道から今まで楽しいことあったやん!」
「謙也は空気読めるようならなあかんな」
「ほんとほんと」
「俺らはもう飯も食って風呂も入って既にベッドん中や」
「ゆーしもうちょいそっち行って」
「よいしょ…こんでええか?」
「ばっちり、おやすみー」
「おやすみ、あ、謙也もおやすみ」
「おう、おやすみ……ってなんでやねーん!」
「もー、なにー?」
「おかしいやん!何でお前ら2人俺のベッドで寝てんねん!」
「だって俺らお客さんやもーん」
「やもーんとかお前が言うな!キモいねん!つーか客間行けや!」
「布団敷くのめんどくさーい」
「ほな俺が敷いたるから行け!」
「もう動きたくなーい」
「なっ!桜!お前そんなん言うとったらお嫁さん行かれへんで!」
「謙也、心配せんでも俺が行かさへんから」
「えー、お嫁さんなりたーい」
「つーか謙也も一緒に寝たらええやん、ほらおいで」
「ぎゃー!侑士が言うな!今鳥肌たったわ!キモ!」
「侑くんショック」
「じゃあ私が真ん中いくーほら謙也、おいで」
「………おう」
「うわ、謙也可愛えやん」
「う、うっさいわ!」
「2人ともうるさい、おやすみ」
「…………」
「…………」
「ぐぴー」
「桜相変わらず寝るん早いな」
「せやねん」
「なぁ侑士」
「なんや」
「桜って誰と結婚するんかな」
「アホ言うな、嫁にはやらん言うとるやん」
「せやけど白石ならええかも…」
「あんな口癖卑猥な奴あかんわ……けどまぁ跡部なら…」
「それはあかん、桜が苦労するに決まっとるやん」
「せやったら…」
「うっせーさっさと寝ろ!」
「「………はい」」
従兄弟みずいらず
(ん…そこはダメ…)(なんや桜どんな夢みとんねん)(ほんまコイツは)(あ…れん…じ…)(!!)(レンジ?電子レンジ?)(柳蓮ニー!絶対許さん!)
(・∀・)忍足'sによる桜ちゃんサンドです。たまらん。
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