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詐欺師の憂鬱




屋上にて絶賛サボリ中


「何か楽しいこと無いかなー」

「ねえよぃ」


丸井飛び降りてみてよーって言ったら蹴られたちくしょー。真田に言いつけてやる。


「…………はぁ」

「あれ、仁王どうしたの?」

「ん、俺って罪な男じゃなって」


仁王は相変わらず突然意味不明な発言をする。まぁ確かに仁王は存在が18禁てことでは罪だね。


「コイツ何言ってんだよぃ」

「何か悪い物でもたべたんじゃない?ってか何それ」


しょんぼりする仁王の手には、可愛くラッピングされていたと思われるプレゼントらしきものが。


「さっき女子にプレゼントって渡された」

「え、何貰ったんだよぃ、食いもんか?」

「財布じゃ、それもブランド物の」

「マジ?超ラッキーじゃん」

「…………はぁ」


うわ、訳わかんないよ。いい物貰っといてこの態度。私なら踊り狂うよまったく。


「デザイン気にいらねぇのかよぃ?」

「そうじゃなか…、ただ俺には使えん」

「えー勿体ない、私にちょーだい」

「これ10万越えるんじゃよ。くれた子はまだ中学生じゃ」


え、無視?無視なの?ちなみに私たちも中学生だよー。おーい。


「おそらく親に貰った小遣いか、年齢偽ってバイトして貯めた金で買ったんじゃろう」

「別に向こうがくれるっつってんだからよくねぇ?」

「ダメじゃ、なんか心が痛むんじゃ」

「仁王ってそういうキャラだっけ」

「やっぱ何か悪いもん食ったんだな、ずりぃぜ」


いやいや丸井、そこのずりぃぜはアンタの食い意地がはってるだけよ。


「お前さんらにはまだまだ分からんじゃろうな……フッ」

「うわなんかムカつく」

「こいつ仁王じゃねぇな、寝ようぜ桜」

「そうしよう、仁王膝枕して」

「俺右足とったぜぃ」

「ちくしょー左足か」

「…………はぁ、おやすみ」


だけどセンチメンタルな仁王もかっこいいなって思いました。





なんだかなぁ…
(すーすー)(ぐぴー、ぐぶっ!…なにすんだよぃ!)(静かにしんしゃい桜が起きる)(桜も起こせよ)(桜はええんじゃかわええから)(俺も可愛いじゃん)(キモい)(すーすー)



(・∀・)いろいろ考えちゃうお年頃の仁王くん


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あきゅろす。
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