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物置き部屋
オリジナルキャラ小説  第1話 新年
オリジナルキャラ小説  第一回 新年


年が明けた新年元旦・・・・初日の出を今か今かと待つ人が溢れかえる新年最初の深夜・・・・
ハインは管理人セファーに内緒でユヒナ、ソリュウ、ハーリィを近くのファミレスに夜中に呼び出した。
時刻はもうすぐ夜中の4時に差し掛かる頃。お正月特番でテレビもひたすら放送されている。

ハイン「とりあえずまず飲み物頼んで」

ユヒナ「私はオレンジジュースで」

ソリュウ「あたしはコーラ」

ハーリィ「わたしはウーロン茶で」

ハイン「じゃ、私はアイスティーで、オーダーしちゃうよ」


その後、ウェイターが来て、各種飲み物をオーダー・・・・そして・・・・


ハイン「で、いきなり叩き起こしてわけだけれども・・・・」

ユヒナ「どうしてこんな時間に呼び出したの・・・ハイン?」

ソリュウ「そうだよ、大体年明けた後、みんな「あけおめー」って挨拶もして、その前から料理もいっぱい食っただろうが」

ハーリィ「で、その後確か適当にテレビ観てるうちに皆さん寝ちゃって・・・・でもどうしてこんな朝っぱらにわたし達呼んだんですか?」

ユヒナ「もしかして・・・・初日の出?」

ソリュウ「だったら富士山とか行こうぜ。こんな街中のファミレスで初日の出見るなんておかしいだろ」

ハイン「そんな伝統行事のためじゃないわ。本題は、今年はあなた達は何か管理人セファーに期待してる事や、目標でもあるのかって事よ」

ソリュウ「お前にしては珍しいな。他人の目標にも興味なさそうなお前が」

ハイン「ま、私には他人の目標を応援するなんて筋合いはないけど・・・・一応聞いてあげるわ。ソリュウは何かあるの?」

ソリュウ「まず、セファーに期待する事はお前やユヒナのように、あたしとハーリィにも活躍の場ってのを与えて欲しいって所だな」

ハーリィ「思えばわたし達ってユヒナさんやハインさんと比較しても出番が少ないんですよね〜・・・」

ソリュウ「それとやっぱり今年の目標はちょっと遠出してでもサバゲーに参戦したいって所だな。あるいはミリタリーショップ巡りとか」

ユヒナ「ソリュウは私よりも武器のスペシャリストだからね。私は戦いではスペシャリストだけど・・・・」

ソリュウ「お前はそもそも体が常人離れしてるっていう立派な武器があるからな」

ハーリィ「ソリュウ、それはユヒナにとって気に障ることじゃ・・・・」

ソリュウ「あ、すまない・・・・」

ユヒナ「ううん・・・・いいの・・・・」

ソリュウ「すまないな、あたしみたいな生身の人間からしたらお前のそれは超能力みたいなものなんだから。ハインもだけど」

ハイン「フフッ」

ユヒナ「でも・・・・凄い力を持っていても辛い事や不安はたくさんあるわ・・・・だって、普通の人間じゃないんだもの・・・」

ハイン「じゃあ、ユヒナは目標とかセファーに期待してる事はあるの?」

ユヒナ「えっ・・・・そうね、私はもっと自分なりに人間らしくなりたいって事かな。兵器とか化け物とかじゃなくて、
    純粋な生き物として」

ハイン「なんか相変わらずよね、あなたは・・・・でもそういう悲しげでお人よしなとこがあなたらしいわ」

ユヒナ「私も普段はこんな感じだから・・・」

ハイン「そういうあなたを見ると余計におちょくりたくなるのよ、私は。あなただけは・・・どこ行っても逃がさないわよ・・・フフッ」

ソリュウ「なんか、歪んだ愛情だな・・・・ユヒナ、ずっと前から思ってたがお前はこいつに絡まれて嫌じゃないのか?」

ユヒナ「嫌というわけではないわ。ハインもイジワルはするけど、実はホントは優しいと思うの。素直になれないだけで」

ハイン「はたしてそう・・・・?」

ユヒナ「うん・・・・ハインは黒とかダークな雰囲気が好きだから、それで本当の自分を隠しているんだと思う」

ユヒナ「それが本当の、あなただと私は思うから」

ハイン「フン・・・・これだからお人よしは・・・」

ソリュウ「そうだ、ユヒナ、お前はセファーにやってほしい事とかあるのか?」

ユヒナ「今は特には・・・・でも、セファーは楽しい事が好きだから楽しい事を余裕がある時にたくさんやってほしいな。
    あとはWORLDWALKERSがもっと進めばいいかな」

そこに4人分の飲み物を運んできたウェイターがやってきて
ウェイター「失礼します、オレンジジュース、コーラ、アイスティー、ウーロン茶になります」
全員飲み物を受け取り、一杯口にする。そしてしばらくだんまりしていると話題はハーリィの方に移った。
飲み物を飲みながら話が再開される。

ハイン「じゃあ、ハーリィは?」

ハーリィ「え?わたし・・・・?そうね・・・・」

ハーリィはウーロン茶を口にしてから

ハーリィ「セファーさんにやってもらいたい事はまず後に置いといて、まずわたしの目標から」

ハーリィ「わたしはこれでも現役大学生、勉強とアルバイトしてる身ですけれども、今年からはもっと頑張ろうかなと」

ハイン「例えば?」

ハーリィ「なんか資格試験も受けられたら受けておきたいな・・・と。資格は高校時代にも頑張っていっぱい取ったし、
     大学は入ってから慣れるのも大変で受ける機会もなくて・・・」

ハイン「ふーん・・・資格ね・・・でもあなたならいけるんじゃない?いかにもガリベンしてた経歴ありそうなあなたなら」

ハーリィ「ははは・・・ハインさん、お世辞はやめて下さい。前もって準備はしておかないと、万が一落ちたら困るでしょう?」

ハイン「そういえば、あなたは今バイトなにしてるの?」

ハーリィ「郵便局はもう職場いじめが嫌なので、某電化製品店で受かったのでアルバイトを・・・」

ユヒナ「そうよね・・・確か、ハーリィは私達と出会う前、郵便局にいたのよね」

ハーリィ「ええ・・・もうあそこはコリゴリです・・・・今の店の方がずっと働きやすいです・・・」

ソリュウ「じゃ、セファーにやってほしい事をそろそろ聞かせてもらおうか?」

ハーリィ「え!?あの、ちょっとすみません・・・・ハインさん、あなたの後でいいですか?」

ハイン「どうしたのよ?恥ずかしそうな顔して・・・」

ハーリィ「なんでもないです・・・ちょっと心の準備が・・・」

ハイン「しょうがないわね、あとの楽しみにとっておくわ。私の目標・・・もとい野望だけど・・・」

ソリュウ「こいつの野望ってなんなんだ・・・・?」

ハイン「新しい服装でイメチェンしたいわ」

ソリュウ「はぁっ!??」

ハーリィ「これは驚きました・・・・まさかハインさんも・・・」

ユヒナ「でも、私は今でもハインは十分魅力だと思うわ」

ハイン「そうでもないのよ・・・確かに今の服装でも満足してるけど、どうせならもう一つ普段着でコスチュームがあっても
    いいんじゃないって思ってね」

ソリュウ「具体的にはどんなのだよ?」

ハイン「そうね、やっぱりダークな感じの色がした衣装がいいわ。でもそういうのがなかなか見つからないのが難点・・・・
    だから見つけたら即買いよ」

ユヒナ「そう・・・・ハインらしくて良いと私も思うわ」

ハイン「もちろん、白っぽいやつとか天使みたいなのはダメよ。私には全然合わないから」

ソリュウ「そりゃそうだろ。そんなのあたしでもサルでも分かる」

ハーリィ「では、ハインさんはセファーさんにやってほしい事はあるんですか?」   

ハイン「それは勿論、WORLDWALKERSが今のストックくらいまで掲載される事よ。私の出番の所まだ掲載されてないし。
    あともう一つだけど・・・・」

ハーリィ「なんですか?」

ハイン「RPGツクール・・・・それで私達のゲームでも作れたらなって・・・・」

ハーリィ「あーーーーっ!!!それわたしが言おうとしてた事です!!!」

ユヒナ、ソリュウ「えーーーーーーっ!?」

ユヒナ「これって偶然よね・・・・?」

ハイン「早いうちに喋らなかった方が悪いんじゃないの。私だったら、絶対RPGの中では最初は敵役で出たいわ」

ソリュウ「じゃあ、ボスキャラで出て結局お前は死ぬのか?」

ハイン「そうね・・・私は倒されても死なないで生き延びて隠し仲間キャラって感じで。
    しかもその条件もかなりシビア・・・それがいいわ」

ソリュウ「いかにもお前らしい出現の仕方だな」

ユヒナ「ハーリィはどんなゲームがいいの?」

ハーリィ「そうですねぇ・・・・RPGツクール、正式名称「RPGツクールVX」ですけれども、
     RPGゲーム以外にも工夫すればノベルゲームとか、アクションゲーム、アドベンチャーゲームも作れるので、
     私はそっちがいいかな・・・・なんて思ってます」

ハイン「たとえば今のこの光景をゲーム化とか?」

ハーリィ「そうですね・・・・はい」

ソリュウ「それもいいかもな。ゲーム下手な奴でもお手頃なゲーム・・・ってか?
     あたしだったらシューティングは作れなさそうだからRPGだな」

ユヒナ「私はなんか空を飛んでいける場面があるゲームがあるといいな」

ソリュウ「おっ、それでシューティングみたいな事が出来そうだな!!」



そうしてゲームの話で盛り上がること15分ほど・・・・



ハイン「もうそろそろ初日の出の時間が近いわね。漆黒に染まった空がだんだんと明るくなってきたわ」

ユヒナ「ねえ、この近くで初日の出見れそうな所ってないかな?みんなで観にいこうよ」

ハーリィ「でも山とかに行かないと物足りないですよね・・・」

ソリュウ「山ではないが、確か、歩いて10分ほどのとこに丘がある公園があったはずだ。
     あそこならば、電灯とかに邪魔もされないで初日の出を拝めるぞ」

ハイン「それじゃ、みんなその気だし、行きましょ。お代は私が払っておくわ」


そして、4人は約10分後、近くの公園にある丘の上へと向かい、初日の出を待った。そして・・・・・

ユヒナ「うわー・・・・す、凄く綺麗・・・・」

ソリュウ「あたしも見るのはたぶん初めてだな」

ハーリィ「それじゃ、みんなでそれぞれの目標、お祈りしましょうよ」

ソリュウ「そうだな」

ハーリィがそう言うとユヒナ、ソリュウ、ハーリィは少しだけお祈りをするものの、
ハインはそれをせずユヒナ達をつまらなそうな目で見つつも、初日の出をじっと見ていた。


ハイン「(フン・・・・バカバカしいわね。お祈りなんて・・・・)」


ハイン「(・・・・・だけど、なんか凄く良い気分なのは、気のせいかしら?)」


4人を明るく照らす初日の出。良い一年でありますように・・・・・

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