どうしてこうなった!!
・3 佐助side

学校から帰って来た旦那。
掛け合いとかいつもの感じだった・・・。

だけど何かいつもと様子が違うから気になって、旦那を呼び止めたんだ。

旦那に何かあったら大変だからね!


佐「旦那〜」

幸「む?なんだ佐助。」


声をかけると尻尾を揺らしてこちらを振り向いた。←
その顔はどこか拗ねていて(ま、先程の味見を阻止したせいだろうけど・・・)
振り向いた顔は「不満」とありありと書いていた。


佐「何か今日あった?いつもと様子違うけど・・・?」

幸「様子が違う・・・とは?」

佐「何か、『恋する乙女!!』って感じ」


今の旦那の様子をありのままに伝えると顔を真っ赤にして俯いた。

・・・あれ?いつもなら「恋」って単語だけで「破廉恥ぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ」
って耳が痛くなるほど叫ぶのに・・・
え?なに本当に恋しちゃった感じ?
マ・ジ・で・・・?


幸「佐助ぇ・・・恋とはどういうものなのだ?
俺は初めてだからよくわからぬ・・・・・」


わお、恋しちゃったんだね・・・。
めちゃくちゃ真剣な顔してるよ・・・

これは佐助様の助けが必要・・・ってか?


佐「えっとね、その人を考えると心臓が破裂しそうなほど高鳴ったり、
顔が熱くなったり
その人がほかの子と喋っているとイライラしたり悲しくなったり
自分だけを見てほしくなったりするんだよ。」


恋の症状を一通り言うと、旦那はボッと赤くなって「そうか・・」と呟いた。

っていうことは・・・?


幸「佐助・・・俺はある人に恋をしたようだ。」


うおおおおおおおお!旦那にもようやく・・・!


佐「うんうん!よし分かった!今日はご馳走だね!!」

幸「!!それは誠か!!」

佐「うん!赤飯炊かないと・・・!
それと大将に報告しなきゃ・・・!」

幸「それ、某はやりましたぞお館様ぁぁああぁぁぁぁぁぁぁぁああぁぁぁぁ!!」

武「うむ、良くやったぞ幸村!!」

幸「お館様あああああああああ!」

武「幸村あああああ!」


殴り愛を始めた二人、また家を修復しなきゃいけないかと思うと気が滅入るけど
それよりも旦那の事が先決だよね!!

というより旦那の想い人って誰なんだ?
調べる為にも知らないとね!!


































大将の教え子達も集まってきて皆で旦那の事を祝った。
皆嬉しくて酒を煽るように飲んだ
まあ、そのせいであちらこちらに空き瓶がちらかったり雑魚寝している人らがいっぱい。

本当に誰が片づけるか分かってんのかな?!俺様一人だけなんだよ?!
・・・・・・・ぐすんっ


幸「佐助大丈夫か?」


心配してきてくれた旦那・・・いつもならそんな事しないのにね、
あれか?恋の力ってやつ?


佐「いつもの事だし、慣れてるから大丈夫。
それより、旦那・・・旦那の想い人って誰なわけ?同じ学年?それとも先輩?」


聞くと、その人の事を思いだしてのであろう少しばかり頬を朱に染めながら
答えた。


幸「同じ学年の、桐生まゆ殿だ///・・・」

佐「へえ〜〜」


桐生まゆちゃんって・・・






え?



佐「も、もも、もう一回言ってくれる・・・?」

幸「?桐生まゆ殿だが・・・?」


嘘・・・・何で旦那がまゆちゃんの事好きになってんの・・・






































俺様が先に好きになったのに・・・



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あきゅろす。
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