どうしてこうなった!!
・2

家庭科室――――――

主「う、おおおおおおお」

小「・・・・。」


す、すっげえええええ!

家庭科室へと着いた私と小十郎さんは早速、先程採った野菜を調理していた。
ついでに、途中であった島津先生にはお肉を貰いそれも使っている。

で、何を作っているのかというと酢豚とチャーハンを作ってもらっているのだが
凄まじい手つきでフライパンを煽る小十郎さん。

めっちゃすごいっす・・・。憧れる・・・!!


小「まゆ・・・、そんなに見つめられると、照れるんだが////」

主「あっ、すみません!!」

小「いや、いい・・・。」


そう言った小十郎さんの顔を手元から移してみると、本当に照れていたようで
頬に少し赤みがかかっている。


主「っ・・・!」


また、だ・・・。
なんなんだろう?この視線は・・・。結構怖いんですけど・・・・。

顔が強張っていたのか、心配して声をかけてくれた小十郎さんに
大丈夫、と一言声をかけて再び小十郎さんの手つきに注目した。













小「おら、出来たぞ。」

主「う、おおおお!!やった!!」


さっきまで、何の変哲もない野菜だったのが今は酢豚とチャーハンとして出てきている、

ちょっと、すごい。本当にすごい。


主「いただきまーす!!」

小「おう、食え」

主「ん、んまんま。」

小「ゆっくり食わねぇと喉に詰まらせるぞ。」

主「ん、らいひょうふらいひょうふ(大丈夫、大丈夫)
・・・・・・・・・・。んぐっ」

小「ほら、言わんこっちゃねえ・・・。」


私の背中を撫でながら、茶飲みを差し出してくれる小十郎さん
あれだね、妻の鏡だな・・・。うん。

そんなふうに思っていると、不意に手が伸びてきて後ろに引っ張られた。


主「うぐっ、」


誰だ、と思い後ろを振り返ろうとすると頭上から声がした。


政「ほ〜う、小十郎。俺のまゆとイチャイチャするなんていい度胸してんじゃねぇか」

小「ま、政宗様!!」

主「(え、なんでここに!!)」

政「darlingとこに行ったら、もぬけの殻だったからびっくりして探してたんだよ」

主「喋ってないのに何でわかった!?」

政「声に出てたんだよfool・・・。」


確かに、いつもより体温が高いし心音も速い。
ああ、申し訳ない・・・・・。


主「すんません・・・・。」

政「いや、いい。(ま、猿と一緒じゃなかっただけマシだが・・・)」

小「政宗様・・、まゆは今食事中にございます。
その手をお放し願います。」

政「Ah〜?嫌に決まってんだろ。」

小「どうしても・・・、ですか」

政「おう・・・。」


・・・・・・・、何か、火花散っちゃてるんですけど。

ちょっと、誰か助けてーーーー!!!



サンドイッチ状態のまま、私が食べ終わるまでこの睨みあいは続いた。



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あきゅろす。
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