どうしてこうなった!!
菜園って、最高!

銀髪の不良さんに会って、1週間・・・・・・。
この頃よく視線を感じる。

・・・・・・・。
もしかして、この前の不良さん達のお仲間さんが私をリンチしようと見てるんですか!
ちょっ、すんません、マジ勘弁して下さい・・・・・・・!!

そんな事を思いながら、思考を今やっている授業に戻す。
今日の4時間目の授業は、公民だ。


「・・・・・となる。一応言っておくがここテストに出るぞ〜」

「「「「「「ハーイ!」」」」」」


・・・どこですか!!聞いてませんでした先生!!

と思っても、時間を遡る事は出来ずひたすら聞いてなかった自分を恨む。
自己嫌悪に陥っていると、授業終了のチャイムが鳴った。

い、よっしゃあああああああ!昼ごはん!!

さっきの事を忘れ、意気揚々とカバンの中を探る。
・・・・・・あれ?


幸「?まゆ殿?如何なされました??」

主「あ?いや・・・・(あれ?弁当が・・・ない)」


もう一度、よく見てみる。が、やはり無い。

うっそ・・・・・・。


主「(NOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOO!!!)」


ちょっと、私の唯一の楽しみをどうしてくれんの!!
私は昼飯抜いたら、抜け殻になっちゃうんだぞ!!


幸「まゆ殿、本当に如何されたんですか?」

主「ん、大丈夫・・・(じゃねぇけどな!!)」

幸「・・・。本当に・・・?」

主「ああ、・・・」


真田からの訝しげな視線から逃れる様に、廊下へと出た。


幸「(何か、あったのだろうか・・・。
うむ・・・・、心配だ。佐助に調べさせるか・・・)」
















トボトボ、と効果音が付きそうな歩き方をしていると学校の片隅にまで来ていた。

ああ、そうだ。そういえばここには小十郎さんの菜園があるんだっけ・・・・・
菜園・・・・・・・・・・?


主「っ!!」


そうじゃないか!!小十郎さんに頼んで、菜園の野菜で昼作ってもらえば・・・・!

その考えに至った私は、小十郎さんがいつも手入れしている場所へと走った。









菜園まで来ると、案の定私の思った通りにジャージに着替えた小十郎さんが立っていた。


主「こ、じゅうろうさん!!!」

小「おっ、・・・。ってまゆ・・・?」


勢い余って、小十郎さんに抱きついてしまった。

・・・・・。小十郎さん何か体温高くないか?

そう思って、小十郎さんの顔を見てみると頬が赤く染まっていた。


主「え、小十郎さん風邪ひいてるんですか・・・?」

小「い、いや!何でもねぇ・・・。
それより、どうしたんだ?珍しいじゃねぇか、ここに来るなんて・・・。」

主「それが・・・・・弁当を忘れまして・・・。」

小「ああ、そうか。俺の野菜でなんか作ってやろうか?」

主「ほ、ほ、本当ですか!!」


や、や、優しいよ、小十郎さん!!


主「小十郎さん大好き!!」

小「う、ぁ////」


感極まって力を抱きしめる力を少し強くすれば、小十郎さんは固まってしまった。

あ、あれ?なんか悪いことしちゃった感じ・・・?



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