どうしてこうなった!!
・4 佐助side

まゆちゃんと初めて会ったのは、去年の夏のオープンハイスクールの期間
何かスクープがないかうろうろしていたんだよね。
そしたら、まゆちゃんが校内をあるいてたんだよ。


















佐「(ん?新入生か?)ねぇねぇそこの君」

主「??」

佐「前にいるアンタだよ!!」


後ろを振り返った女の子の目は、どこか生気がなくてびっくりしたんだ。


佐「どうしたの?何かあった?」


尋ねてみたけど返答は無くて、ただ俺様の目を真っ直ぐ見つめるだけだった。
何でかは分からないけどその見つめられている目にドキドキして
相手の反応を待ったんだ。


主「・・・政宗が・・・」

佐「え?政宗??
政宗って伊達政宗?野球部部長でエースで4番の??」


そう聞いたら目に光が宿って女の子にしては低いアルトボイスで
「はい」ってこたえたんだ。


佐「俺様さっき見たから連れて行ってあげようか?」

主「!!いいんですか・・・?」

佐「うん。どうせそっち方面に行かなきゃなんない所だったし・・・」

主「ありがとうございます。」


丁寧にお辞儀をして顔をあげた。
その顔は喜んでいるようですごく綺麗に笑っていた。
その笑顔に顔の中心からぶわっと熱が全体に広がった

う、わーすごい嬉しそう・・・。

その笑顔を自分が作っているのかと思うとなんだか嬉しくなっちゃって
ニヤけそうになるのを必死に抑えた。


佐「じゃあ、行こうか」

主「(コクッ)」























竜の旦那のとこに行くまでに俺達は色んな話をした。


佐「本当にひどいんだよ!!真田の旦那も大将もひどいんだぜ!
いくら言っても直してくんないしさ・・・
俺様泣いちゃう!!!」


目に涙が浮かんでいるのを優しい手つきで拭ってくれて、
背伸びをして頭をポンポンっと撫でてくれた。


佐「////」


やばい。めっちゃカッコいい・・・・!
心臓わしづかみにされてるみたい・・・・


主「あんまり溜めこんじゃだめでよ?・・・・・・」


頭ポンポンしてくれるこの子に少し恥ずかしく思いながらずっと続けばいいのにと
思ってしまう。

ま、長くは続かなかったんだけど・・・



政「まゆ!!!」

主「政宗・・・??」


竜の旦那を認識した途端に自分だけを映していた瞳は竜の旦那に向いて
しまい寂しさを覚えた

竜の旦那が抱きついて、肩ごしに俺様を見つけた瞬間敵意をむき出しにした。
その目は俺様を射殺さんばかりに睨んでいた


主「政宗、あんまり心配させるな・・・」


女の子が声をかけるとコロっと表情が変わって
申し訳なさそうな顔になる。


政「Oh〜 sorry・・・」


・・・俺様にしていた態度と全然違うじゃん・・・

それで二人はカップルがだすような雰囲気を醸し出し始めた


政「今日はお詫びに付き合ってやるよ!」

主「それ、政宗がしたいだけなんじゃ・・」

政「いや、か?」

主「いやじゃないよ。」

政「じゃあ、早く行こうぜ!!」

主「あっちょ待て・・・」


竜の旦那の勢いについていけなくて、呆然としていたら
案内した女の子が走ってきて


主「案内していただきありがとうございました」


と深々とお辞儀をしてくれたんだ。


佐「え!いや!別に俺様の自己満足でしただけだから気にしないで!!」

主「でも・・・」

佐「じゃあ、名前教えてくれない?
それでチャラでいいからさ・・・!」


そう言うと一瞬驚いた顔をしたけど、笑顔をうかべて


主「桐生まゆです。」


まゆちゃん・・・・

名前を復唱するどけで胸が高鳴る。

こりゃもう認めざるおえないよな・・・


佐「俺様は猿飛佐助、まゆちゃん、また、逢えたらいいね・・・」

主「!はい!」


微笑んでくれたまゆちゃんに体全体が熱くなりながら、俺様も微笑んだ


政「・・・行くぞ、まゆ」


竜の旦那が腕を引いてまゆちゃんを連れて行く

その時に見た目は嫉妬の渦にまみれていて、少し怖いと思った。

けど・・・


佐「俺様も負ける気はないんだよねぇ・・・」


まゆちゃんは絶対に俺様が奪うから・・・
覚悟しておいた方がいいよ・・・?竜の旦那・・・























幸「佐助・・・?どうかしたのか?」

佐「旦那・・・悪いけど応援は出来ないよ・・・」

幸「む・・・何故だ・・・」

佐「だって俺様も好きなんだもん・・・」

幸「!!」


悪いけど負ける気はないし、負けてあげようとも思わない
だから、やるんだったら本気でこなきゃダメだよ?


幸「・・・まゆ殿は俺が射止める。」

佐「そっか・・・じゃあ俺様も負けてらんないねぇ!」


惚れてもらうのは俺様・・・だけどね・・・・。




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