黒子のバスケ Short.
留守電 氷室辰也 □

今日、俺とまゆは些細な事で喧嘩した

俺は強豪校との試合を間近に控えていて勝つ為、練習も大詰めに入っていた
勝たなければいけない、というプレッシャーと思い通りにいかない練習にストレスがたまっていた
だから、まゆの一言をきっかけに事が大きくなってしまったんだ

氷「ふぅ」

まゆが出ていき、少し広くなった自分の部屋を見渡す
机の上には俺とまゆのツーショット写真があるし
ベッドにはまゆ専用の枕が置いてある
本棚にはアルバムが置いてあり、その中でも多いのはやっぱりまゆの写真だ
それに・・・・

氷「ふふっ」

手首には大我とのペアリングに嫉妬してそれに対抗する為に買ってくれた

氷「ブレスレット・・」

しかもお揃い

氷「こうして見渡すとまゆとの物が多いな・・・」

そう考えると何だか無性に声が聞きたくなってしまい
先程の喧嘩の事を忘れるように乱暴に放り投げられたケータイを手に取る

もし・・・・
もし、怒られたら素直に謝ろう

それでもダメなら会いに行ってやる

そう決意しケータイを開いた
すると、不在着信が1件

氷「まゆ??」

まゆの名前を見た瞬間驚いてしまったが立て直し留守電を聞く

『あぁ゙〜氷室、聞いてるか??
さっき喧嘩したばっかだから聞いてねぇかもしんねぇけどよ・・・
何だ、その・・・
さっきは悪かった。
お前がピリピリしてんのは知ってたからよ、少しでも気を紛らわしてほしくてな
気を悪くさせて悪かった。
それで、だ。お前さえ良けりゃいつもの公園にいるから来てくれないか?
こんな事言うのは卑怯かもしんねぇけど来るまで待ってるから・・・・
んじゃな。』

留守電を聞き終え、時間を見てみると約2時間程前になっている

氷「!!」

一度止めた足を再度動かし俺は全速力で公園までの道のりを駆け抜けた




















氷「まゆ!!!」

主「ぅおっ」

まゆの姿を発見しその広い背中目掛けて一直線に突っ込む
その体はとても冷え込んでいて触っていてゾッとした

氷「バカ!!めちゃくちゃ冷たいじゃないか!
こんな事になるなら待ってなどいなくて良かったのに・・・」

怒鳴ると同時に今まで我慢していた涙が溢れてきた

主「体が冷える事ぐらいどうってことねぇって
それより、もう怒ってねぇのか・・・・・?」

氷「当たり前だ!俺の方が悪かったのに・・・
すまなかった、」

主「俺こそ悪かったな・・・」

氷「んん、別に構わない・・・・・
されよりもだ、まゆこんなに体が冷えていて大丈夫か?」

まゆの顔や体を触ってみると、やはり冷たい
俺が・・・留守電に気づかなかったから・・・

主「大丈夫だ
氷室がくっついてくれて温かいし・・・・な?」

氷「そうか・・・
何か俺にしてほしい事はないか?
俺の性でこんな風になったって言っても過言じゃないだろ?」

主「・・・・そうだな、じゃあ氷室からキスしてくれ」

氷「はぁ?!」

主「そうしたら、一気に体温上がるからよぉ」

氷「!////」

恥ずかしい////
でも、こうなったのは俺の性だしな・・・

意を決しまゆの顔へと手を滑らせる
そしてそのまま唇をまゆの唇へと押し付けた

主「ありがとな」

そう言い心底嬉しそうに笑ったまゆに、逆に俺の方が体温が上がった
のは言うまでもない












(///////)

(うわぉ、一気に体温上がったぞ氷室)

(うるさい・・・・・)

(でも、ま)

(わっ!!)

(冷え込んだ俺の体にとっては最高の暖房器具だがな)

(誰が暖房器具だ!!!)

ボコッ

(いだっ!!)









あとがき
2人が喧嘩した理由はご想像にお任せします!

とにかく、氷室出せたよ!!

次は伊月辺りを書きたいなぁ・・・・

と思っております(^-^ゞ

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