黒子のバスケ Short.
届かない声・・・□ 青峰 (注意 この小説は浮気主×青峰です)
(注意)この小説は、主人公がキャラ以外と性行為をしている描写があります。(浮気主×健気青峰です。あと、報われないです・・・)
苦手な方は他の小説を・・・
青峰side
あぁ、また・・・か
これで何回目なんだろう・・・
ドアを開けて入って来た時にはもう聞こえていた声
その声に傷つきながらももしかしたら・・・っていう期待を持ってうっすらと暗い廊下を歩く。
リビングのドアの前まで行くと自分の恋人、まゆの息遣いと女の甲高い声がより一層大きく聞こえてきた。
少し空いているドアの隙間から、まゆと女が抱き合っているのが見える。
あぁ、ほらやっぱり。
玄関にヒールの高い靴が転がってたから勘付いていたけれど、少し・・・ほんの少しだけ期待していた。
だって今日は、付き合ってから2年目の記念日だったから。
俺とまゆが付き合い始めたのは、二年前の高校卒業の前日。
一年の頃から好きだったまゆと離ればなれになるのが嫌で玉砕覚悟で告白をした
どうせ振られるんだろうなぁ
とか思ってたからokしてくれた時はすごく嬉しかったんだ。しかも、俺もずっと前から好きだったって言われて俺は有頂天になったんだっけな。
そんな頃はまゆの浮気は無くって、大学は違うけれど空いてる時間はメールしたり電話したり
たまに、ランチを一緒に食べたりもしたし、
俺の部屋かまゆの部屋に泊まりにいって膝の上に乗せてもらいながらビデオ屋で借りてきたDVDを見たり、ご飯を食べさせあったりもした。
そんな時に、一緒にすまないか、ってまゆに言われたりもして・・・号泣しながら頷いた事もあった。
その時は本当に幸せだったんだ、本当に
一緒に住み始めて、二ヶ月くらいの頃だったかいつもより帰りの遅かったまゆ
おかえり、って言いながら何時ものように抱きついたらまゆがいつも使ってる香水とは違う女物の甘ったるい香水の匂いと
首にキスマークが一つ
カッとなった俺は、まゆを問いただしてこれはどういうことかって聞き出した。
そしたら、案の定「酔った勢いで女の子とヤってしまった」って
俺はその言葉を聞いた瞬間あまりの悲しさに膝から崩れ落ちた
泣いてないて、泣きわめきながらまゆを責めたてた
そしたら泣きそうな顔で
「俺には大輝だけだから」って
「俺にはお前しかいないんだよ・・・・」って
「もう、もう二度としないから・・・」って
そう言うから一回目は許してしまった
でもそれだけじゃ終わらなかった。
二回目の浮気を見つけた時は本当に泣きながら謝って相手ともきっぱり俺の前で別れさせた。
三回目の時は、少々めんどくさそうに「俺はお前だけが好きだって言ってんだろ」って
四回目の時には、もうどうでもいいかのように「ごめん、ごめん」って平謝り
なぁ、まゆもう俺に飽きた・・・?
なんで浮気なんてするの・・・?
毎回毎回まゆが浮気する度に思った。
でも、言ってしまったら「お前の事はもう好きじゃないから別れてくれ」って言われそうで、それがとても怖くて、
ただただひたすら泣き続けることしかしなかった。
そして、五回目の今
そこには居たくなくて自分の部屋に入り、背を扉にひっつけて座り込んだ。
どれだけ嫌いになろうとしても、どれだけ憎もうとして頑張ったとしても
やっぱり、お前は嫌いになれなくて
どうしようもなくまゆの事を好きで、愛していて
青「っはは」
口から乾いた笑い声が一つ
でもその笑い声とは裏腹に目からは涙がぼろぼろと落ちてきて
どうして俺を見てくれないの・・・?
どうして俺を好きでいるのに他のやつを抱いてるの・・・?
心の中で、まゆに問いかけながらも
ただただ俺は声を押し殺して泣くことしかできなかった
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