記憶の欠片
告 白 *
「あっ…んんっ…」
高杉に組み敷かれ、秘部に舌を這わせられている。
水を含んだ音が、耳に響いて卑猥すぎる。
「晋助…来てっ…」
絶頂を迎えそうになった私が高杉を呼ぶ。
「まだだ」
「あっ!イクのっ!イク…ッ!」
爪先がピンと張り、身体が強張る私に高杉は笑う。
「早ェな」
恥ずかしくなって晋助のモノに手を伸ばすが、交わされた。
その代わり、起き上がらせた私を抱えると、一気に貫く。
「あーーー…ッ!!」
息が一瞬止まりそうになるほどの質量。
高杉の息遣いが近過ぎて、思わず唇を寄せた。
「……愛してる」
優しい声音で囁かれた甘い言葉に、私は驚いて高杉を見る。
「晋、助?」
「離さねェ」
前にも一度、同じことがあったような……
あれは…
違うことを考えている私に気付いたのか、激しい動きで私を突き上げた。
「あっあっ…!!やだーー…!」
また迎えそうな絶頂に、私の目から涙が出る。
ペロリと高杉の舌が私の目尻を舐め、高杉はより一層腰を打ちつけた。
「やーーっ…!!」
「くっ」
珍しい。
高杉が呻くなんて。
また、中に出された。
「晋助……中、気持ち悪い」
抗議をすると、無言で私の足を抱えて舌を這わす。
「やぁ!もっ!だめっ」
ジュルリと啜った高杉に口移しで精液を飲まされる。
「うぅ…」
「まだ慣れねーのか」
「だって、苦い…」
クックッと笑った高杉が、私の髪の毛を優しく梳く。
「途中、何考えた?」
「え?」
「…どうでもいいが。もう寝ろ」
「晋助は、」
「来い」
腕を伸ばして寝転んだ高杉に、私は擦り寄る。
見上げると涼しい顔で私を見ている。
「子供、出来ちゃうね」
「できめーよ。ちゃんと薬飲んでるだろ?」
御飯時に一緒に置いてあるあの錠剤のこと?
「そうなんだ」
「俺の子供が欲しいのか?」
口の端をあげて笑う高杉に、私は「別に」と呟く。
「愛してるぜ」
高杉の唇が降って来る。
私は何も答えず、目を閉じた。
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