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そんな日常が繰り返される中で、架恋は僅かに焦りを感じていた。

もしこの籠の鳥のような軟禁生活がずっと続くとしたら、自分はいつまで経っても元の世界には帰れない。

何か行動を起こさなければ一生ここに閉じ込められてしまう。




でも、レイが怖いから下手に行動出来ない。






矛盾



不安



焦り




「うう……」

頭を抱えて唸る架恋を見て、フェイが心配そうに顔をのぞく。

「架恋様? どうなさいました?」

「あ…、いえ。何でもないです」

そう苦笑しながら答えるとフェイもつられて苦笑した。


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