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「ぁあああっ!!」
その凄まじい、衝撃とも言えるに刺激に架恋は目を見開いた。
しかし、そんな架恋にはお構い無しに男は律動を開始した。
「ぃ…痛、…動か、な…で…。抜いて…!」
愛液と共に処女だった証の紅い液体が大腿を伝う。
裂かれるような身の痛みに伴う心の痛みが、自分を襲う。
それでも、男の動きは激しくなっていく。
ズチュ、ギシッ、ギシッ
「ふぇ…ひぅ…、っぁあ」
ベッドの軋む音と、粘膜が交ざり合う厭らしい音。
そして、悲鳴じみた嬌声が黒い部屋に響く。
無力な架恋はただこの行為が終わるのを待つしかなかった。
「ぁう…っ、はぁ…ゃ…っ」
いつの間にか激しい痛みは麻痺し、そこに確かに快感を感じるようになっていた。
「はぅ…、あ…っ、あ…」
そんなこと、認めたくない。
架恋は涙を流しながら唇を噛み、これ以上声が洩れないようにと耐えていた。
男はそんな架恋の事を、息を切らせもせずに犯している。
あの冷たい眼で。
そして再び男の律動が激しくなり、さっきとは比べものにならない波が来るのを感じた。
「…ぁあああ!!」
「…っ…」
その二度目の大きな絶頂と悲鳴と共に、意識を手放した。
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