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「いゃぁあああっ!!」
架恋の悲鳴など全く気にすることなく、男はその服に手をかけた。
架恋の着ている制服のブラウスを力任せに引き裂くと、留めていた小さなボタンがあちこちにブツッという音を立てて飛んでいった。
そして中から現れた下着を上に押し上げ、二つの乳房露(アラワ)にさせた。
「それほど大きくはないが……形はいいな」
「っ!やだぁあ!!」
あまりの恐怖と羞恥に耐えられず架恋は激しく暴れだした。
拘束されている両手を必死に動かそうとしている。
架恋の抵抗と拒絶の言葉に、男はため息をつくと押さえている片手をぱっと離した。
「…え……?」
その行動に架恋が安堵した瞬間、男が両手でその細い首に手をかけた。
「く…、ぁ…っ…!」
みるみる男の手に力がこもっていく。
その度に、架恋の口からは苦しさからくぐもった声にもならない悲鳴がこぼれる。
今架恋の眼に映るのは凍てつく様に冷たい、男の深紅の瞳だけ。
脳を過るのは、『死』の一文字。
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