[携帯モード] [URL送信]
2
 
そこまで考えた時、不意に部屋のドアが開いた。

「!!」

入って来たのは



紅眼の男だった。









男は架恋が目を覚ましていることに気付くと、スタスタとベッドへ歩み寄って来た。

「……っ!」

架恋は、咄嗟に身構える。

――今度こそ殺されるかもしれない。

そう思い、震えだした。


男は架恋が寝ているベッドの脇まで来ると、あの紅い眼で架恋を見下ろし、冷たく言い放った。

「貴様は、今日からここで俺のモノとして生きろ」

「なっ…」

その言葉に架恋は男を見上げて、困惑の表情を浮かべる。


……俺のものとして生きろ?

どういうこと?

殺すんじゃないの……?


既に困惑していた頭が、更にかき乱されることになった。

[*前へ][次へ#]

2/14ページ

[戻る]


あきゅろす。
無料HPエムペ!