[携帯モード] [URL送信]
6
一週間、二週間と時間は流れていき

いつのまにか、わたしはサッカー部のマネージャーになっていた


気がついたら、だった

兄に、楽しいものがここにあると言われ

なに?、と聞いたら 自分で探すんだな、と言われ

知りたくて、入った


GKの兄は、基本的にシュートを止める必殺技を磨く練習をしていた

チームメイトが皆協力してくれていて、ムショウに嬉しくなった


―――兄一人のために、皆が協力してくれている


これが、サッカー

あたしの好きな、あたしが惚れたサッカー


ふと、後ろを振り返る

そこには、背番号11番を着、ボールを華麗に操る哲がいた


―――10番では無くて


エースナンバー10番を背負うのは、兄と同じ三年生

聖夜一輝先輩

あだ名はその姓からとって、ノエル

兄のようにサッカーでのあだ名もある


―――その名もEmperor(エンペラー/皇帝)


FWとしての必殺技はもちろん、ドリブルもディフェンスも必殺技を持っている

今の輝羅学園中等部は、この人がいるから保っているともいわれる


頼りない兄がキャプテンなために、裏キャプテンとも呼ばれ

勉学においてもトップクラスらしい


「赤城くん、」

「ん? どーしたイツキ」

「お前じゃない、妹さんだ」


『あ、たし?』


いったいあたしに、何の用があるというのか







[*back][next#]

7/9ページ


あきゅろす。
無料HPエムペ!