[携帯モード] [URL送信]
突然の申し込み
《突然の申し込み》
「おっ赤城…じゃなかった、雪乃! 来てくれたのか

ありがとな、少林、栗松」


わたしは手招きする守の隣に立ち、ホワイトボードの前で視線を浴びる

あの子達、少林くん、栗松くんっていうんだ…


『どうかしたの?』

「あのさ、みんなと決めたんだけど」


―――サッカー部、入ってくれないか?


『…?』

「選手としてでも、マネージャーとしてでもどっちでもいいっ

俺は選手としてがいいんだけど、みんなが反対するんだ…」


女、だから?

そんなの、嫌だ


『…まだ、他の部活見てないし‥

今じゃなきゃ、駄目かな‥?』


サッカーは好きだ

でも、差別されるなら、嫌


「そ、そうよっ

いきなり押しつけちゃ駄目よ」


木野さんが言う

さっすが!(何が


『とりあえず…悪いけど、考えさせてもらうね』


わたしは部室を足早に出、帰路へ向かった


なんとなく、罪悪感を感じながら







[*back][next#]

8/53ページ


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
無料HPエムペ!