小さな男の子
《小さな男の子》
円堂くん…じゃなかった、守が倒れた昼休み後
実はわたしは、ずっと付き添っていた
授業は足が痛くなったからと言い訳して、ずっと付き添っていた
なんとなく、似ていたから
一生懸命に、頑張る姿
兄貴にも、馬鹿幼馴染にも
―――一生懸命はカッコイイ
なんか、そう思ったから
守が起きてから、授業はお喋りをして潰し
部活の時間は、まだ入ってないから関係ない
『帰ろ…』
一人呟き、転校初日に制服が間に合わず、前の制服を着ている自分に
今更驚く
『よく一日、過ごせたよなぁ…』
ふと感じた気配
振り替えると、小さな男の子が立っていた
―――サッカー部のユニフォームを着ている
「ぁ、あのっ 赤城先輩ですよね?」
「おいらたちキャプテンに頼まれて、先輩を呼びにきたんでやんす」
『守が?』
「「(名前呼び?!)」」
すぐ行く、と答え
彼らについていった
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