熱血、強烈
《熱血、強烈》
円堂くんが構えるゴールの前に立つ
「本気でこい!」
『‥understanding-了解-』
わたしの本気が見たいらしい
雷門中サッカー部のキャプテンにして、雷門中サッカー部のキーパー・円堂守
───意志の強い目をしていた
『…―わたしの光、わたしの心
全てを力に、神の見果てに―』
つぶやくように唱えて、ボールを蹴りあげる
『サンダーレイン!』
無数の光の矢は、ボールの力となり、支えとなって
―――安定した、強いシュートになった
「あ、…大丈夫、?
えーっと、円堂くん‥?」
何故か鼻血を出して倒れた円堂くん
木野さんや部員の人たちも、溜息ついてたりとか、赤面してたりとか
―――ちょっと、あたし何かした?
「‥赤城、」
『あっ そうだ
円堂くん、下の名前って何?』
「守、だけど…?」
『じゃあ、守って呼んでいい?』
キーパーらしい名前だよね
ってか、顔赤いよ?
『わたし、名字で呼ばれるの、好きじゃないんだ
…だから、雪乃って呼んで?』
「あ、あぁ。 分かった」
赤面する訳がわからず、わたしはとりあえず微笑んだ
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