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炎の舞
《炎の舞》
わたしは『サンダーレイン』のようなシュート技以外にも

ドリブルも、ディフェンス

とにかく何でも出来たノエル先輩直伝の必殺技をもっている

輝羅学園の中心、兄貴よりも指揮をとる

この人があってこその輝羅学園

今はどうかなんて知らないけど


―――、試したい


どこまでいけるのか

輝羅学園では、手加減をされていたというか


守に初めて打ったとき、正直技を使うのも、ボールを蹴るのさえも

かなり久しぶりで

それ以来本気では打っていない


時間もあるようで、わたしが頼んだように

皆がフィールドに並んだ


―――一対十一だ


「あの、雪乃さん、……何を、するんですか…?」


話の輪に加わっていなかった勇気くん

皆の計らいで、わたし側のGKをしてもらうことになった




『…いきます』


ピッと笛が鳴り、あたしからのキックオフ

ドリブルをしながら、相手フィールドへと上がっていく


「お手並み拝見、だね」


前で待っている一哉くん

きっと、『フレイムダンス』が来る


「! フレイムダンス!」

『やっぱりね』


くるくると回り始める一哉くん

実は、『フレイムダンス』には弱点がある


わたしはボールから離れ、距離を置く

炎の端にボールが渡った瞬間を狙って


『…この程度、か』

「なに?!」


炎の端は、威力が弱い

だから、取れる

一度は取らせ、奪い返す

相手へ、精神的ダメージだぜ☆







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