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騎士の存在
《騎士の存在》
その輝羅学園で、雪乃に転機が訪れた


―――霧生哲哉との出会い


雪乃や太陽と違い、初等部から《天才ストライカー》と呼ばれ、

《風使い》という二名も持っている

中学サッカー界の期待の星


そんな彼は、雪乃の幼馴染で

雪乃は彼を追いかけて私立輝羅学園に入ったようなもの


彼に追いつこうと、サッカーに携わり始めた


元々小さな時からの付き合いで

息がよく合う


当然、両思いだったから


しかし雪乃の背後に迫っていたのは


―――病魔、だ


中等部一年、三ヶ月も経たない頃、急な高熱

呼吸困難


元々病弱な雪乃には、サッカー部のマネージャーという仕事は

重かった


それに、時々哲哉と共に練習をしたり


周りは、雪乃の体力回復、元々の病弱さが少しずつ治っていくと

喜んでいたのに


体に、負担が大きすぎたのだ






「ま、こんなとこよ」


太陽が話し終わると、周りには沈黙が渦巻いた


「雪乃は強い

だからこそ、自分で背負い込んで、周りに迷惑をかけないようにする」


「俺は、また倒れるんじゃないかと思ってる」



「頼む

アイツに無理はさせないでくれ」



そう言い残し、太陽は去っていった







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あきゅろす。
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