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Garnet Lamp


一足先に地上に降り立った少年たちは、白銀の世界に見とれていた
白銀細工のような樹々に、雪の上に落ちる薄青い影
ふいに、少年のひとりが雪原に落ちた紅い煌きに気がついた
そっと拾い上げてみると、それはガーネットの首飾りだった

誰かの落としモノかな、
まるで炎を結晶化したみたいな石だね、

辺りを見回すと、樫の樹の下に無数の足跡と燃料の切れたランプが残されていた
少年はそれをそっと手に取り、ガーネットをその中に収める

そんなもの、どうするつもり、
炎の代わりにいいだろうと思って

すると、途端にガーネットが淡く光りだした
熱のない、しかし暖かみのある光がふたりを照らす

ぼくらには、もってこいの明かりだ
まったく、君の行動にはいちいち呆れるな、
どうして、
ぼくらは雪の精だよ、ランプなんて天敵だ

軽く睨んでくる少年に笑い返して、宵闇の空を見上げた
寒月の玲瓏たる光と雪明りから、真珠の光沢をもつ蝶が生まれでる
白月の蝶が雪白の森に舞いはじめた
そろそろ雪の宴のはじまりだ



end
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あきゅろす。
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