+ 1 今日も今日とていつも通り、夏彦として萌えたりなんだりして部屋に戻った俺は、パソコンを開く。 それから始めるのは俺の日課。 サイト巡り&サイト更新! いやぁこればっかりは自分の身体だろうと夏彦の身体だろうと変わらないよな!このサイトは俺の受験が終わってから立ち上げた二代目のため、リアルの知り合いには知られていない。だから更新しても誰も不審に思わない。前のサイトはリアルで知り合いの腐女子に教えてたけど、新サイト立ち上げると同時にR指定付けたから教えてないし。その腐女子、俺より二つ下だったからな。…てことは碓氷と同い年か。もうすぐ18禁も解禁かなんて考えながら更新し、お気に入りサイトを巡る。 やっぱ平凡受けいいなー。基本的に苦手なCPは少ない方だけど、今は脇役平凡がいい。会長×平凡。良い響きだな。いやでも会長受けも好きだ。俺様受け、いいよな。碓氷には頑張ってほしいものだ。 因みに俺が今自分でやってる長編のうちの一つが苦労人会長受けである。高校の頃は自分が生徒会長やってたこともあってなんとなく書けなかったからな…。今はあの頃の経験をフルに生かして書いている。 因みに長編は二つやってて、そのうちのもう一つは教師×教師である。そしてそれを好きだと言ってくれているのが、 「今回もごちそうさまでした!」 某有名ネット電話で声高に言ってくれる凌、である。 「蓮田先生可愛すぎるでしょなんなの彼!本当に俺はこれを書いてる人と友達でいいんだろうか!」 いつもこの話更新した後にはこうやって連絡くれるんだよな。直で感想言われるのは多少恥ずかしいんだけど、 「ああもう、いつもごちそうさまです」 「…お粗末様です」 楽しそうな凌を見ていると、まぁ嬉しくはなるんだけどな。書いててよかった、みたいな。それがまた書く気力にもつながるし。 「あー…ホント志麻の文章は俺のツボを突いて来るよ。多分俺がML好きなの、志麻の所為だよ」 「所為って」 「ありがたいけどね」 こっちこそ、ありがたいけども。 「でも今はちょうどネタの宝庫にいるわけだしさ」 内心で礼を言い、あれコレ普通に礼言えばいいんじゃねとなっていると、凌から声がかかった。楽しそうな声になんだろうかと返事をすれば、凌は期待の声で言った。 「せっかくだから守衛×寮監のMLが読みたいな!」 欲望に忠実な友人だった。しかし俺の文章で良いと言うなら嬉しいし、 「それ、今書いてる」 そんなオチといいますか。 萌えに忠実な俺たちだった。 [次へ#] |