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ポッキー&プリッツの日3

天崎晴生の場合

「全く雪ちゃんは会長に要らないこと教えて…」

生徒会室に一人、職員室に用事があるという会長を待ちながら、雪ちゃんにもらったポッキーを食べる。
だいたいポッキーゲームとか、近距離でどんどん顔近付いてくるんでしょ。普通にキスするより恥ずかしい。絶対無理。
ポッキーを口にくわえたままその状況を考えただけで自分の顔が赤くなるのを感じた。
なんでセルフで恥ずかしがってんだ俺、と背もたれに体を預けたときだった。
ぱき、と。
視界に会長が広がった。
すぐに離れた会長を目で追えば、俺のポッキーを咀嚼している。

「………」

初めて会長が金持ちの世間知らずでよかったと思った。この人ポッキーゲームのことわかってない。
安堵の息を吐いて、会長に文句を言うため自分の方に残ったポッキーを食べていたときだった。

「こっちは味がしねぇな」
「んぅっ!?」

キスされた。

「ん、チョコ味」

しかも、口の中にものが残った状態で。
キスより恥ずかしいとか思ってた自分を、軽く呪いながら、俺は取り敢えず、本気で叫んだ。

「なにすんですかあああっ!!」

11/11の天崎晴生
→最終的にキスされる

「恥ずかしいでしょうが!恥ずかしいでしょうが!!」
「…んなキレなくても」


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