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テニスの王子様 
0 マ王side


「ん?この写真の子誰だろう…」


隣にいる人は若い頃の南次郎さんだろうけどこの横に
いる男の子って誰だろう?幼いし南次郎さんの子供?でも見た事無いけど…

それにコレって何時の写真なんだろう…南次郎さんも若いし


「何見てるんだ?あぁ南次郎親子が写った写真か懐かしいな。リョーマ君は…あっちの世界を選んだんだったけか。元気にしてるといいけどな」


写真を見る親父の顔は少し寂しげに見えた。だけど親父が言ったあっちの世界ってもしかして…そしてリョーマ君と言う少年は俺達の世界で居るかもしれないってことはまさかこの子も…


「ねぇ親父この隣にいる男の子って誰か知ってるの?」


「まぁな。…もしかしたらゆーちゃんも会うかもしれないしな話しておいたほうがいいかもな。南次郎さんはな魔族で昔にこちらの世界地球に来て人間の女性と結婚しリョーマ君が誕生した。だが、そのリョーマ君はな突然行方不明になったんだ。」


「行方不明…それでどうなったの?」


行方不明…俺の場合はこちらの時間が進んでなかったけどこの子の時間は進んでいたのか?


「行方不明になったリョーマ君は、三日後知らない衣服を身に着けて帰ってきた。それでな、リョーマ君は南次郎さんにこう言ったんだと「俺は、もう親父達と暮らせないさようなら」って笑ってなその次の日には、消えてしまったんだと言ってたよ。」


とても悲しそうだったよ南次郎さん達と言って親父は
悲しげに笑みを浮かべた


「そのときだよ俺が南次郎さんが俺とは少し違うが魔族だって教えてくれたよ。でもなその笑った顔はとても苦しそうだったって言ってたよ。」


リョーマ君かぁ…俺の生まれる前に異世界で生きる事を選んだ少年。何で…そんな悲しい道を選んだんだろう
俺ならきっとどっちかを捨てるなんて選べない絶対に…


「その子にもし会えたら話してみるよ俺。そして南次郎さん達の元に連れて帰る。だからこの写真借りていい?親父」


俺の魔力ならきっと連れて来られる。兄貴とか連れて行けたし連れて帰れるはずなんだ…


「ゆーちゃん、写真は持って行っても構わないがリョーマ君が嫌がるのに無理矢理連れて来るのはいけないぞ。
だけどな、出来れば話を聞いてきてくれ。頼んだよゆーちゃん」


俺は眞魔国に着いたらすることが出来た。それは、リョーマ君の居場所を見つけて、連れ戻す。



ピンポーン

あ、そう言えば村田が来る前に昔のアルバムを探そうと思っていたんだっけ?すっかり目的忘れてた。まぁ村田にも探すの手伝わそうっと…

そんな事を考えていると何時ものように母さんが招き入れてリビングに入ってきた

「渋谷!お待たせ…ってまだ見つからないのかい?あれ渋谷その写真の子って」

村田はそう言って手元の写真を覗き込む。何だか考え込むようにしてじーとリョーマ君を見ている。村田はもしかして何か知ってるのか?


「どうかしたのか?写真を込んでるけど…」


「いや、今同盟を組もうとしている国の王子様に似てるなぁって思ってただけだよ。ちなみに名前何ていうの?」


「リョーマ君って言うんだって親父が言ってた。」


「今、何処で住んでるのか知ってるのかい?」


「いや、俺達と一緒って訳じゃあないけど…その子は、
魔族の世界に居る可能性がある。リョーマ君の親父さん
魔族の住人だったんだ」


村田は、俺がそう言うと「そうか」と言って笑みを
浮かべた


「よしっその子に接触しに行こう。返事はきっと返ってこないだろうし潜入だけどね」


潜入って…それに返事が返ってこないってどう言うことだ??普通に国に入る方法は、ないのか…


「渋谷、残念ながらね潜入しか

「そうだな。じゃあ親父に母さん行って来る」


「気をつけてね」


俺達はお風呂場に行き飛び込んだ。


俺が魔族の国に着いたら写真の少年の事を調べてよう。
そして本当にそうだったら何で帰らないのかって聞いてみよう…






あの時の俺はリョーマ君と言う少年からあんな真実を聞くとは思っていなかった。

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あきゅろす。
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