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テニスの王子様 
5 マ王side  
有利side

俺がした事間違えてたのかな…自分勝手に自分の言い
たい事ばっかり言ってあいつの気持ち一つも考えてな
かった…馬鹿だなぁ俺


「あ、やっと気がついたんだ?君は勝手に国に侵入した
挙句にリョーマを泣かせた大馬鹿だね。行動力は凄い
けど俺達には、迷惑だね。それにしても余裕だね、考
え事を俺達を前にできるんだから」


考えを読まれた!?てか、その前にこの人王様だったん
だ…それに今の言葉、物凄く怒ってるよね?この人だ
けじゃないきっと全員…やばい、この人達凄く強そう
だし魔力も使えない俺達凄くやばいかも…


「そうだよ、よく分かってるじゃない。僕達の大切な
王子様を泣かせ悲しい記憶を蘇らせてホント、最悪だね。眞魔国を本当に滅ぼしたくなっちゃったよ。
まぁそれは他の子達も傷つけられても同じだね。ねぇ
白石?」


「せやなぁ。王子達は、俺等の宝物と同じやからな。
まぁ俺には王子の他にも、もう苦しんでほしない奴が
おるけどな。アイツもそうやと思うけど」


「あぁ新しく君の国に来た子だっけ?あの子って今、
地の国の医者みたいなのしてるだよね?柳生が褒めて
たんだけど…怪我をした子とかの治療とかしてるって。
でも、あの子って別の世界から来たんだよね?本当に…」


「え、まさかこの世界に居続けたせいで俺等と同じ体
になってしもうたんか?…謙也の奴、もしかしたらも
う魔力も使えるようになってしまったんか?相談ぐら
いしてくれてもえぇやんか。」


「アーン?さっき謙也と言ったか?もしかすると俺様の
国に居る奴と何か関わりがあるかもしれねぇな。白石
、今度そいつに会わせてくれねぇか?」


「謙也と?会わせるには、俺が納得する内容ならえぇで。下手に会わせて傷つけられたら嫌やからな」


「あぁいいぜ、まぁそれは後からでいいだろ」


「えぇで」


「お前達、そろそろ本題に戻すぞ。話なら後からに
しろ周助」


今まで黙ってたこの国の王であろう人物が発言した瞬
間空気が変わった。喋っていた人達の顔は、真剣に変
わり此方に視線が全て向いた


「あぁそうだね。そろそろこの子に真実を教えてあげ
ようか」


真実?…そう言えばあいつもそんな事言ってたような
気がする。あれ?…村田達の顔が少し暗いような気が
する


「君は、この真実を聞いて何を決断するのかな?国を
捨てるのか…それとも自分の世界を選ぶのか。楽しみ
だね」


二人の青年は、楽しそうに笑ってる。何を今から言わ
れるんだ…


「じゃあ先に君が知りたがってる事教えてあげるよ。
君が思ってる通りリョーマは、元は君と同じ地球人だ
よ。まぁあの子の親は知らないけどね」


「じゃあ…何で自分の親から離れて……」

あんなに泣いて…あれ、その時は確か…


『すぐに帰れたら親父達のとこを選んでた』


「そうだよ、リョーマが此処に迷い込んだときは地球
へ戻る手段なんかなかった。だから僕達は、一生懸命
に帰る方法を探していたよ。でもね、見つかったとき
には遅かったんだよ…リョーマは、長く居たせいで成
長が此処の進む時間と同じになってしまったんだよ。
そして長い時間を得て地球に居た記憶は、消えていき
自分の家族の事も忘れてしまった。」


じゃあ俺、あいつに凄く悪いことしたのかも…


「でもね、此処に来る子達は元居た世界に不満とかが
ある子が迷い込みやすくなるんだよ。だから、知らず
の内に狭間に引き寄せられて来るんだよ。でも、それ
は自分では分からないんだよ」


「嘘だ…でも、あいつは南次郎さん達の元に帰りたい
って言ってた」


あの涙は嘘だったって言うのか?


「あの坊やの涙も嘘じゃあないよ。でも、親の元に本
当に帰りたいって思ってたらすぐに帰れるよ。此処は
そういう国だから」


「まぁ幸村君の言う通りやな。この世界は、帰りたい
と心から思っていたら戻してくれる。まぁ閉じ込めるための世界やないからな」

あの涙は嘘じゃない…でも本当に帰りたいと思ってい
たら戻る事が出来た。じゃあ本当に不満があったのか?
あいつは、さっき帰りたかったみたいな事言ってたの
にどうして…


「そう言えばお前は、長い間この世界に居るはずだが
成長が遅くなっていねぇんだな。ま、その内にお前の
成長も止まるだろうな」


「あ〜跡部ので思い出したよ。忠告してあげようと思
っていたんだ。君はさ成長止まっていないみたいだけ
どね、確実に現実の世界とこの世界の時間が少しずつ
ずれ始めてるよ。現実の世界の時間は進むのが遅くて
、この世界は早いからね何時の間にかに歳が合わなく
なってくるよ」

え、どういう事だ?意味が理解出来ない

「はぁ…もういいよ。でもね、君も何時かは決断を迫
られるよ。そろそろ現実から目を背けるのも辞めとき
なよ。」

そう言って扉の外に出て行ってしまった


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