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テニスの王子様 

謙也Side

俺は、やっぱまだ人間に恐怖の感情がある。ホンマは、
俺の事を嫌いちゃうのかなとか、騙しとるんちゃうかな
とかそんな事ばかり考えてしまう。白石達が、そんな事
するはずないとおもっとるけどやっぱ信じ切れない部分
があるんや…ごめんな


「俺、最悪やな。友達を信じ切れんなんて…」

それにしても数が一向に減らんな。考え事する暇ぐらい
くれや、気が利かん奴等やで。でも、なんやこいつ等何時もとちゃう気がするわ…なんやろう、何時もより手強いんか?いや、ちゃうな。俺の力が奪われよんなやな…
早いとこ倒さんと俺、やばいんちゃうん?


「虚!!俺のスピードに着いて来れるとおもうなや!一瞬
で倒したるわ!!」

伊達に浪速のスピードスターって呼ばれてへんとこ見
せたる!お前らに力を取られたぐらいじゃあ俺は倒せへ
んで!!

俺の斬魄刀…鈴ノ葉。攻撃より、防御に優れてとる。
これが俺の求めていた力や…でも、これだけでは誰も
守れん。


「でもな、俺はもう自分のせいで大切な人達に危険な
目にあってほしくないんや!!…え」


そう、叫んだときに斬魄刀が光、虚の囲むように葉の
蔓が巻きつき鈴の音が響き一瞬で残りの敵が爆発した


「これ…俺がやったんか?」

まだ、信じ切れんわ。あんなに居った敵が一瞬で居らんなった。もしかしたら俺の気持ちに斬魄刀が答えてくれたんかな。

あ、はよ学校にもどらな…でも、もう遅かったわ



「謙也さん!!」

来てもうたか…そういや、光に死神の姿で会うのは初
めてやな。俺は、光より後からあの部隊に入れてもら
ったからなぁ。


「財前、この姿で会うのは初めてやな!俺が死神って知
っておどろいたんちゃうん?」


光は俺の事をじーと観察するように見ている。別に隠していた訳じゃあないけど謎の罪悪感を感じてしまう


「ざ、財前?どないしたん…」


「謙也さんも死神だったんすね。」

光は今、何を考えているのか表情に出ていないのでよく
分からないが…きっと良くない事だと感じる

「せやで、隠していたつもりはなかったんやけど…隠したみたいになってすまんな」


「…謙也さん、前に俺に話してくれましたよね。足の
怪我の話。俺の予測なんすけど…謙也さんは」


「なぁ財前。俺の過去にそれ以上踏み込まんといて…」

そう言った俺の表情は、きっと感情がない無表情だった
と思う。俺の表情を見た光は、すみませんといって下に
俯いた。

「はい…」

光の表情は、暗い…すまんな。でも、俺の心に区切りが
ついたら話すから待っといてや…



『あーあー光に謙也〜今一緒に居るんでしょ。分かってるんだよ俺は…リョーマ!!光と謙也に繋がったの!?
俺にも貸してよ!あッちょっと!?…』

この空気を壊すように急に流れてきた声…一気に緊迫
した雰囲気がなくなった。


ちょっとちょっと待ってや隊長さん達…え、何で二人
で今居るん?今日、どっちの学校もやろ?


『あ、精市。赤也起きたみたいだよ!意外と早かったん
じゃない!!うーんまだ、遅いよ…ほら、まだ感覚も戻ってないみたいだしね?あれ?光達の声しなくない?ホント
だね〜…もう、虚も倒してるはずなんだけどなぁ〜』


え、赤也も居るん?って感覚ってなんやねん!?奪って
拉致ってきたんか!?…

「リョーマに精市さん俺達、居ますよ。二人が凄く喋
ってたんで話すタイミング逃してたんです。で、何か
用だったんすよね?」


『そうなんだよ!!だから跡部の家に来てよ!待ってる
からねーあ、もしかして護衛対象が心配?大丈夫だよ。
拉…連れて来てるから』プツ…ツーツー


「切れたで…え、ちょっと待って!?拉致って言ったで!
はよ、いくで!光!!」


はぁなんなんや…一体。あの人達が突然なのは、何時もの事やけど大抵は、意味があるんよな。俺達を集めるときは…

面倒事じゃなければえぇんやけどな

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