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夜の訪問2

「何が不満なんだよ、お前は」

元秋と未鷺はいろんなことを話した。

元秋は事情により一年高校に入るのが遅れたのでひとつ年上だということ。
未鷺は生徒会が嫌いだということ。
元秋は未鷺が好きだということ。
未鷺は中等部から鳴鈴学園に入ったということ。
元秋は未鷺がやっぱり好きだということ。

お互いをそれなりに知った上でこうして一緒に過ごしている、という時点で脈ありだと元秋は思っていた。

「鬼原に対する気持ちが恋愛かわからない。お前も俺も男だろう」

未鷺はいつもの無表情で言った。

「俺だってホモじゃねえのにお前が好きになったんだ。お前も俺を好きになる」
「どこからその自信は沸いて来る」

呆れたようにしてわずかに目を細めた未鷺に、元秋は下半身が疼くのを感じた。

未鷺を好きになってから誰も抱いていない。

「そろそろ帰る」
「ああ。また来いよ」

元秋は未鷺を見送ると、未鷺を押し倒して鳴かせる妄想をおかずに抜いた。

早く本物が見てえな、と呟いた。

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