星野視点 10
<・・・了解。これに関しては、きちんと調べておくよ。>
紫藤は、ああ言ってたけど、日向先輩の言葉を真に受けて、優希を疑ってたんだ。
紫藤だけに任せて置けない。
折角、向こうからやって来てくれるんだ。
利用しない手はないだろ?
それにしても、遅いな・・・。
かれこれ、40分は待たされてるな。
こっちはずっと待ち構えてんだ。
さっさと来い!
拳を握り締めて、今か今かと待ち構えていると、前方からガタイのいい男が6、7人で現れた。
なんだ?
想像してたのと全然違う・・・。
こいつら・・・親衛隊じゃねぇのか?
訝しんで、目を細めるように、ゴツイ男達を見ていると、
「お!コイツじゃね?」
「みたいだな。」
「うわ〜。思った以上にキモイじゃねぇかよ。」
「てか、こんなの相手に俺、起つかな?」
「良く言うよ!鬼畜のくせに。」
「ぎゃはは、ひでぇ!」
そいつらは、思い思いに好き勝手言っては、下卑た薄笑いを浮かべている。
「下駄箱に手紙入れたのお前らか?」
この程度のやつ等に、もちろん怯むことなく、冷めた目で淡々と、先を促した。
「あ"ぁ!?ククッ・・・ば〜か、ちげぇよ!俺たちは、お前と遊んでくる様に頼まれただ〜け。」
「そうそう。俺たちは、頼まれたからきてやってんの!だから、さっさと楽しもうぜ?」
「良い思いさせてやるからさぁ。」
「ぎゃはははは!!やっぱ鬼畜じゃねぇか!!」
あぁ、邪魔くせぇなぁ・・・。
いちいち余計な事喋ってんじゃねぇよ!
「・・・で?誰に頼まれたんだ?」
そう、そいつをとっとと締め上げて、生徒会室に突き出さねぇといけないんだ。
変な、噂に惑わされている先輩達の優希への誤解を晴らすために!
[*前へ][次へ#]
[戻る]
無料HPエムペ!