星野視点 ７
「お帰りなさい、先輩。用事はもう良いんですか？」
と、先輩に聞くと、「あ、あぁ・・・。」と、顔を赤くして、曖昧な返事で、答えてくれた。
？？？
先輩どうしたんだろ？
先輩の態度に不審を感じて、顔を覗き込もうとすると、「そんなことより。」と紫藤に両肩を掴まれてヤツの真正面に来るように向きなおされた。
「ん？なに？」
「噂で聞いたんだけどね。雪・・・嫌がらせ受けてるの？」
「・・・・・嫌がらせって、ほどじゃないけｄ「受けてるんだね？」・・・・・」
別に嫌がらせに関しては、黙ってるつもりなんて更々無いけど、一々事を大きくしたくないっていうか・・・。
俺は、そう思っていたんだけど、逆に皆に心配かけてたのかな？
そう思って、説明をしようと口を開いたところで、
「あぁ、その噂なら俺も聞いたぞ？なんでも、川原優希っていう紫藤のところの親衛隊長が、首謀者らしいじゃないか。・・・紫藤、自分の飼い犬くらいちゃんと躾しておけ。」
と、先輩が厳しい顔をして、紫藤に苦言を呈していた。
えっ！？ちょっと待って！？
なんでそこで優希の名前が出てくるの？
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