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朝の風景




 身支度を整えて、朝食の準備をする。


 ノンちゃんは容姿に似合わず、和食好きだ。


 ノンちゃんは凄くかわいい。僕もノンちゃんと一緒で小柄だけど、ぜんぜん違う。


 くるりと巻いた亜麻色の髪。まん丸キャットアイ。潤った唇が魅力的な男の子。ホントに男の子かなと思ったことがあったけど、性格は男らしかった。




 朝ごはんできたよ、と部屋に呼びに行けば、「ん」と一言だけ聞こえてきた返事を確認するとテーブルへと戻った。


 少しすると、だるそうに頭を掻きながらノンちゃんがやって来て、食べ始める。


 「うまっ」と一言だけ言って、ご飯を掻き込むノンちゃんをうれしそうに眺めていると、


「ユキちゃんはまたそれだけ?」


 と、僕の朝ごはんを見ながら、眉をひそめていた。


「だって、朝は入らないんだもん・・・。」


 今までは、毎朝何も口に入れないのが普通だったけどノンちゃんと同室になってからは、出来るだけ食べるようにしている。




 だって、ノンちゃんすごく怒るから・・・。




 ヨーグルトのスプーンを銜(くわ)えながら恐る恐るノンちゃんを見てみると


「もう!そんなんだから、ユキちゃんは細くて小さいんだよ?」


 プリプリ怒っているノンちゃんに、自分だって同じくらいのくせにとは、口が裂けてもいえない・・・。




 けど、


「ふふ、ノンちゃんて、怒っててもかわいいね!」


 にこにこ笑いながらそういうとノンちゃんは口に手を当てながらそっぽを向いてしまった。





「どっちがだよ・・・。」


 小さくつぶやかれた言葉が僕の耳に届くことは無かった。





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あきゅろす。
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