生徒会登場 2
ゴホッゴホッ
ご飯を掻き込みすぎて、咽(むせ)ている雪くんの背中を「大丈夫?」と慌てて、擦っていると、雪くんは更に顔を真っ赤にして、「大丈夫だから」と僕を手で制した。
「あははははは!!」
「転入生っておもしろ〜い!」
「わかりやすいよね?」
「うんうん!わかりやすい!」
「しかも、純情だし?」
「あはは!純情純情!」
「う、うるせ〜!!」
すごく楽しそうな双子達に、雪くんが真っ赤になって怒鳴っていた。
「あはは!雪っておもしろいね!」
「うん!おもしろい!」
「僕、気に入っちゃった!」
「僕も僕も!」
「「雪!これから僕達のことは、流星、諒星って呼んで?僕達、雪のこと気に入っちゃった!」」
そう言って、双子は雪くんに抱きついていた。
「わ、わかったから!離れろって」
雪くんが、暴れていると、
「そいつが、紫藤の言ってた転入生か・・・。」
いつの間に近くに居たのか、色気のある声が、辺りに響き渡った。
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