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浅生(ノンちゃん)視点
ノンちゃんSIDE



「副隊長っ!!どういう事なんですかっ!!」


「あの噂は本当なんですかっ!!」


「立花会長が、隊長の部屋に入り浸りだなんてそんな事・・・。」


「副隊長は隊長と同室じゃないですかっ!!副隊長がいながら立花会長を部屋に招きいれているとはどういう事なんですか!!」


「はっきり言って下さいっ!」


「副隊長っ!!」


「副隊長っ!!」


「うるさ〜いっ!!!」


 
 ハァハァハァハァ


 声の限りに怒鳴り散らすと僕は肩で息をした。






 今回の事で親衛隊の隊長になる様、立花から言われていた僕は、幹部5人に放課後、会議で使う空き教室に集まる様、メールで伝えた。


 そして、放課後になり、皆が集まっているであろう空き教室の扉を空けると幹部5人が一斉に僕に詰め寄ってきた。


「ふぇ〜、副隊長・・・何も怒鳴る事ないじゃないですかぁ。」


「相変わらず顔が恐いんですから・・・。」


「鬼っ!」


「ちびっ!」


「権力に屈するなんて最低だっ!!」


 いつもなら僕が怒鳴り散らした時点で、シ〜ンとなるのに今回は、どうやら引く気は無いようだ。


 それだけ、ユキちゃんの事を心配してるって事なんだよね。もちろん、それは有難い事として・・・。


「ドサクサに紛れて、ちびって言ったの誰だっ!!あ"ぁっ!?」


「「「「「ヒィィィッ!!」」」」」


「人が大人しくしていりゃ調子に乗りやがってっ!!てめぇらぶっ殺してやるからそこに一列で並べっ!!」


「ぎゃぁぁぁぁっ!!」


「ふ、副隊長キャラが違うっ!!」


「隊長は『ふふっノンちゃんは怒っても可愛い』って言ってたのにこれの一体どこが可愛いんだっ!!第一いつ大人しくしてたんだよっ!!」


「もうっ!誰だよっ!ドサクサにまぎれてちびっていったのはっ!!」


「そうだよっ!!ちびは禁句だっていつも言ってるじゃないっ!ちびはっ!!」


「ちびちび言ってんじゃねぇっ!!」


「「「「「ぎゃぁぁぁっ!!!」」」」」


 ガシっ!ボコっ!ガシっ!ボコっ!ガシっ!ボコっ!ガシっ!ボコっ!ガシっ!ボコっ!


 慌てふためいている幹部5人一人ひとりの胸倉を掴んで順番に頭突きをして回った。


 その結果、皆おでこのタンコブから湯気を出して倒れている。


 僕は、おでこが少し赤くなっただけだっていうのに大げさだよね?




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