昼休み
「食堂、いこ?」
僕は、いつもの通り、ノンちゃんに声を掛けた。
「そうだね。」
「あ、優希。俺も一緒に行っていい?」
「もちr「だめ!!!」・・・ノンちゃん。」
さっきの休み時間から、なんだか二人がピリピリしてる・・・。今も二人でにらみ合ってるし・・・。
どうしたんだろ?
けど、せっかく雪くんと仲良く慣れたのに・・・。
それに、クラスの雰囲気を見てもこの状態じゃ、きっと、雪くんは他に一緒に食べる人、いないんじゃないかな?
「ノンちゃん・・・。雪くんも一緒じゃ駄目なの?」
「っ!?そんなにビン底と一緒がいいなら二人で食べれば!?」
ノンちゃんはそう言って教室から出て行ってしまった。
「ノンちゃん!?」
僕は慌てて追いかけていったけど、ノンちゃんは見つからなった・・・。
「・・・ノンちゃん」
呆然と廊下で立ち尽くしていると、後ろから肩に手が乗った。
ゆっくりと、振り返ってみると、申し訳なさそうに
「ごめん・・・。俺のせいで・・・。けど、俺、優希と一緒にいたいんだ・・・。」
絞り出すような声は、苦渋に満ちていた。
「うん。そう思ってもらえて僕も嬉しいよ。」
彼の手にそっと手を乗せて、出来るだけ、にっこりと微笑めば、
彼は安心したのか、ホッと胸をなでおろすようなため息が聞こえたと思ったら、僕の髪にキスをしてきた。
「っ!?は、早く行こ?」
僕は真っ赤になりながら、彼の手を引っ張ってズンズンと食堂へと向かった。
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