[通常モード] [URL送信]

幸せは自分で掴むもの
7




「九条さん、九条さん。」


「わかった。フォローは任せておけ。お前達には絶対に誰も近付かせねぇよ。」


「「よろしくお願いします!!九条さん!!」」


 頼もしい九条さんに、今井君と僕は、さすが九条さんはたよりになるなぁと、頷きあった。


 ホントすごいよ、名前呼んだだけで、僕が次に何を言うのか咄嗟に理解して、あんなに頼もしい返事をしてくれるんだもん!


 それに九条さんなら、絶対に口だけじゃないって信じられるし!!


 すごいすごいと、今井君の背中の上で、興奮していたら、「だろ?」と今井君が得意顔で振り返ってきた。


 「今井君は関係ないでしょ」と、ポカッとチョップをすると、「痛ぇなぁ!!」と僕と今井君の間で再び、ケンカが勃発!




「そんなに怒るほど、強く叩いてないでしょ!?」


「おんぶして貰ってるくせに偉そうに言ってんじゃねぇよ!!」


「・・・ごめんね?今井くん・・・」


「えっ!?・・・・あ・・・・いや・・・わかりゃいいんだよ。わかりゃ・・・」





 なんか、最近今井君の扱い方が慣れてきたというか、こう言えば、こう反応するというのが分かってきた。


 今井君は、人に頼られると断れない性格のようだし、怒ってても全然怖くないよ?


 クスクスと今井君の肩に頭を預けると、





「痴話げんかも終わったみたいだし、今度こそ、アイツラのところへ行くか!」


 と九条さんが、回りを確認しながら走り出した。


「「痴話げんか!?」」




 いったい何のことだろうと、今井君とふたりで首を捻っていたけど、九条さんとはぐれる訳にはいかないと、




「頑張ろう!今井君!!」


「よし!しっかり掴まっとけ」





 優しい今井君に甘えながら、九条さんを追いかけた。




 まってぇ〜九条さん!!






[*前へ][次へ#]

7/21ページ

[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
無料HPエムペ!