幸せは自分で掴むもの
5
「え・・・?」
「だ・か・ら!ここにいる!」
呆然としている、おにーさんに自分をアピールしてみた。
すると、おにーさんは目を輝かせて
「確かに、総長の器かも知れねぇ・・・。俺みたいな下っ端が偉そうなこと言えねぇけど、けど・・・。」
おにーさんは言い淀んだかと思うと
「お願いです!!どうか、今から四天王に会ってみてくれませんか?きっとアンタなら、四天王も認めてくれる気がする!!」
ガバッと勢い良く頭を下げていた。
「そんな・・・。頭をあげて?勿論会わせて貰うから」
僕は、にっこり笑うと、おにーさんは嬉しそうに頭を上げて大きく頷いた。
「じゃあ、よろしくお願いします!!」
そう言いながら、満面の笑顔で握手を求めてきた。
竜ちゃんに・・・。
うわーーー。ベタな展開。
まさに、お・や・く・そ・く
けど、めげない!!
僕は、竜ちゃんの前に移動すると、差し出されたおにーさんの手を握って「よろしくぅ」とブンブン振ってみた。
が、
ペッと手を振り払われ、
「お前、邪魔」
冷たくあしらわれた。
けど、めげないも〜ん!冷たくされることなんて竜ちゃんで慣れてるも〜んだ。(たしかに)
「総長は、僕がなりたいの!」
「お前は、いらねぇ!」
「なんで?僕だって強かったでしょ?」
「はいはい。」
「きぃぃぃぃぃ!!!なに!?その言い方は!」
「うるせぇ!!」
ピタッ
竜ちゃんの一言で僕達は静かになった。
「・・・とにかく、俺は総長になんてなる気はねぇ。」
そういうと、制服のズボンのポケットに手を突っ込んで「行くぞ、佑」と背を向けて歩き出してしまった。
何から何までかっこいいんだから、竜ちゃんは!
「はーーーーい!!」
元気良く返事をして竜ちゃんに着いていった。
[*前へ][次へ#]
[戻る]
無料HPエムペ!