幸せは自分で掴むもの
1
ガクッ
「っ!?倉橋っ!?」
「どうしたんだっ!?」
「佑君?大丈夫っ!?」
あはははっ!!
血が止まらないっ!!
急に座り込んだ僕を心配してくれているのは、九条さん、槙さん、神田の3人だ。
「ほらっ倉橋っ!ティッシュ詰めとけっ!!」
そう言って、僕の鼻にティッシュを詰めてくれているのが今井君。
「はひはほう、ひはいふん。」
ありがとう、今井君。
鼻にティッシュを詰めて喋ったら、変になっちゃった。
けど、どうやら通じていたみたいで、
「・・・いや、こんな事しかしてやれねぇからな。・・・ごめんな?お前に任せるよう皆を煽っちまって・・・。」
「ふふぅ、ほふはははへふっへほほっへふへはんへひょ?」
ううん、僕ならやれるって思ってくれたんでしょ?
「あぁ、お前ならやれるって信じてる。・・・前の総長は、どんな人だったか知らねぇが、倉橋・・・お前なら、やれる。命の恩人であるお前の言葉なら、どんな事でも信じてみせる。」
「ひはいふう・・・。」
今井君・・・。
ヒシッ
僕達は、お互いに強く抱きしめあった。
ありがとう。今井君・・・。
僕には、こんなにも信じてくれる味方がいるんだね。
今井君を、香坂なんかの下っ端にさせない為にも僕、頑張るから。
だから、信じて見ていて
「ひはいふうほはへひほはうばふほ。」
今井君のためにも頑張るよ。
「倉橋・・・。」
[次へ#]
[戻る]
無料HPエムペ!