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幸せは自分で掴むもの
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 ガクッ


「っ!?倉橋っ!?」


「どうしたんだっ!?」


「佑君?大丈夫っ!?」


 あはははっ!!


 血が止まらないっ!!


 急に座り込んだ僕を心配してくれているのは、九条さん、槙さん、神田の3人だ。


「ほらっ倉橋っ!ティッシュ詰めとけっ!!」


 そう言って、僕の鼻にティッシュを詰めてくれているのが今井君。


「はひはほう、ひはいふん。」


 ありがとう、今井君。


 鼻にティッシュを詰めて喋ったら、変になっちゃった。


 けど、どうやら通じていたみたいで、


「・・・いや、こんな事しかしてやれねぇからな。・・・ごめんな?お前に任せるよう皆を煽っちまって・・・。」


「ふふぅ、ほふはははへふっへほほっへふへはんへひょ?」


 ううん、僕ならやれるって思ってくれたんでしょ?


「あぁ、お前ならやれるって信じてる。・・・前の総長は、どんな人だったか知らねぇが、倉橋・・・お前なら、やれる。命の恩人であるお前の言葉なら、どんな事でも信じてみせる。」


「ひはいふう・・・。」


 今井君・・・。


 ヒシッ


 僕達は、お互いに強く抱きしめあった。


 ありがとう。今井君・・・。


 僕には、こんなにも信じてくれる味方がいるんだね。


 今井君を、香坂なんかの下っ端にさせない為にも僕、頑張るから。


 だから、信じて見ていて


「ひはいふうほはへひほはうばふほ。」


 今井君のためにも頑張るよ。


「倉橋・・・。」




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