幸せは自分で掴むもの 8 「ごめんねぇ!?ケダモノ発言なら謝るからさっ。」 だから、異世界から戻っておいでよ、竜ちゃぁん・・・。 おろおろと竜ちゃんの様子を見ていると、 「いや、なんでもねぇ・・・唯、すっげぇ、嬉しい。」 そう言うと僕を抱えなおして、笑い続けている。 ・・・・・・ ・・・・・・ そっかぁ。 なんだか良く分かんないけど、竜ちゃんが嬉しいならそれでいいや。 僕もいつの間にか竜ちゃんにつられて、ふふっと笑っていた。 笑い続けていると、やっとあることに気付いた。 「ところでさ、なんで竜ちゃんは四天王の人たちとか、パピヨンの人のこと知ってるの?」 「ん?あぁ・・・佑には言ってなかったな。実は竜二・・・あ、いや、前の総長っていうのが、俺の双子の弟なんだ。」 「へっ!?」 お、弟っ!? 竜二くんて、竜ちゃんの弟っ!? 「驚いたか?」 「びっくりするよっ!!けど、そっかぁ、竜二くんて、竜ちゃんの弟だったんだぁ。」 そっかぁ。 弟だったんだぁ。 なぁんだ。 そっかぁ・・・。 ホッと息をつけば、竜ちゃんが嬉しそうに笑っていた。 「竜ちゃんって弟いたんだね。しかも双子って!?」 「あぁ、けど、双子って言っても二卵性だからそんなには似てねぇんだぜ?」 「なんで言ってくれなかったの!?黒薔薇の総長さんなら、紹介して欲しかったのにぃ〜!」 「だから、前総長だって言っただろ?それに、色々あったんだよ。」 [*前へ][次へ#] [戻る] |