シャッフル!! HA which doesn't eat a complete meal set 2 「う・・・」 気がつくと、ルールーが覗き込んでいた。 目が合うと、艶やかな唇がわずかにあがる。 「気分はどう?」 「あぁ、大丈夫だ」 「喉渇いてない?いま、水を持ってくるわ」 ルールーが部屋を出て行くと、ワッカは上体を起こし部屋を見渡す。 その時、ベッドの脇に設えてある鏡台が目に入った。 ふと、楕円形の鏡に映る自分の姿を見る。 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」 「なんだか、いつもと雰囲気が違うわね・・毒のせいかしら」 水差しからコップに水をそそぎながら、ルールーは呟いた。 部屋へ戻ると、ワッカはジッと鏡を見ていた。 「どうしたの?」 「いや、何でもない」 不安気に尋ねるルールーの目を、ワッカはしっかりと見つめて答えた。 その視線に、ルールーは安堵する。 「はい」 「すまない」 コップを差し出すと、掌を一瞥したあと手に取った。 ゆっくり口に運ぶと、ひと口水を含む。 「ねえ・・どうしたの?今日は随分落ち着いてるのね」 いつも落ち着きがなく騒がしいのにと、ルールーは首を傾げる。 「そんなことはない。いつもと同じだ」 「そう・・・?」 コップをサイドテーブルに置くワッカを、ベッドに腰を下ろし見つめた。 「今夜のあんた・・・なんだか男らしくて素敵・・」 「そうか?」 ルールーの熱い視線に、ワッカは満更でもない顔で返事をした。 . [*前へ][次へ#] |