シャッフル!! Is it a nightmare or a good dream? 7 「パンネロ、メシどうする?」 「そうね、いつものように砂海亭に行って食べましょう。あそこには、いいワインが揃っているし」 「そ、そうだな・・・・」 テーブルの上に並ぶカラのワインボトルを凝視する。 こいつ、こんなに酒強かったっけ? それに、全然雰囲気が違うし。なんか、フランみてぇ・・・ やっぱ“くさい息”のせいか? いつもと様子が違うパンネロに、ヴァンは怯えた。 「バッシュ、疲れたでしょ。コーヒー淹れてきたわ」 「え?陛下が・・・ですか?」 「勿論よ」 「あ、ありがとうございます」 バッシュの執務机にカップを置くと、部屋の中を見渡した。 「なんかこの部屋、散らかってるわね」 「申し訳ありません。忙しさにかまけて、つい」 「そうよね、バッシュ忙しいもんね。アーシェのお守りも大変みたいだし」 「は、はぁ・・・」 「よし!私が掃除してあげよう!」 「えっ!?」 かいがいしく自分の世話をやくアーシェに、ギーザ草原の雨季がラバナスタにも来るかもしれないと、バッシュは思った。 そのころ、フランは――― 「フラン、気分はどうクポ?」 シュトラールの専属機工士ノノは、艇内にあるフランの部屋を訪れた。 ノックをしても返事がないので、ドアを開けて中の様子を窺う。 「・・・・フラン?」 フランは、鏡の前で、ずっと自分の兎のような耳を触っていた。 「前から触ってみたかったんだぁ〜〜♪」 「・・・・・・」 嬉々としたその様子に、ノノは黙ってドアを閉めた。 next おまけ [*前へ][次へ#] |