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君と僕の確かな鼓動を6
6.

ほんの気まぐれで見回りしていると、ちょうど自分の学校の生徒が校則違反である寄り道をしており、制裁を与えてやった。

「綱吉...」

雲雀に名前を呼ばれ、ツナはピクッと反応する。だが、心なしか震えており、そんなツナを見た骸はツナを隠すように前に出る。

「君は綱吉君の何ですか?」

いきなり出てきた見知らぬ相手に雲雀は少しばかり苛立ちをみせるとツナの腕を掴み、自分の方へと引き寄せた。

「綱吉、少し話をしよう。僕の家においで」

優しく言う雲雀だが、ツナは微かに震える唇から、

「いや...です...」

拒絶を発し、雲雀を押し退け走り去ってしまった。

「綱吉君!」

そんなツナを追うように骸も走り出す。チラッと後ろを振り向けば、雲雀は追ってこずただ立っているだけで骸は僅かに顔を顰めた。

(もしかしてあれが綱吉君の...)



あきゅろす。
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