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ハロウィン*タケヒカ
※会話文オンリー




「タケル君は何がいい?」
「……なんの話でしょーか」
「なんで敬語なのよ」
「ヒカリちゃんがそういう質問してくる時はロクな事がないんだもん」
「ひっどーい」
「で、何の話?」
「もうすぐハロウィンでしょ? 京さんがみんなでパーティーしようって」
「へぇ、そうなんだ」
「だからタケル君は何がいいかなって」
「は?」
「どんな格好がお好み?」
「ん?」
「だから私にどんなコスプレして欲しいかって話よ!」
「はい!?」
「ハロウィンパーティーだから」
「あ、あぁ……仮装のこと?」
「まぁそうとも言うわね」
「じゃあそう言ってよ……」
「別にコスプレも仮装も同じじゃない」
「そうだけど、そうじゃないっていうか」
「言い方が違うだけでやること一緒よ?」
「だからそういう言い方がね!?」
「もう、細かいわねぇ」
「ヒカリちゃんが大ざっぱなんだよ」
「え?」
「なんでもないです」
「で、何がいい?」
「えー……うーん、ま、魔女とか?」
「なるほど、タケル君は魔女っ子がお好みと」
「なんか言い方が引っかかるんだけど」
「まぁそれはそれとして」
「えっ、聞いた意味……」
「タケル君は何のコスプレする?」
「仮装」
「コス「仮装」
「……はいはい、何の仮装する?」
「別に何でもいいけど……狼男とか?」
「タケル君は狼にはなれないわよ」
「え、どういう意味!?」
「男はみんな狼っていうけど、タケル君はねぇ……」
「ちょっと!?」
「まぁそんなこんなで却下ね」
「すごく附に落ちないんだけど」
「ヤマトさんとカブモンの為に残しといてあげましょ」
「あっ……うん」
「(タケル君も大概ブラコンよねー)」
「何?」
「別にー」
「変なヒカリちゃん」
「ふふ、で何にする?」
「あと何があるかなぁ、ミイラ男とか?」
「あら、駄目よミイラ男は!」
「え、なんで?」
「だってミイラ男って包帯ぐるぐる巻きじゃない!」
「そうだね」
「せっかくのタケル君の綺麗な顔を包帯で隠すとかありえないじゃない!」
「え……え?」
「駄目よ、イケメンは晒してなんぼでしょ!?」
「は? うん……いや、え?」
「というわけで却下」
「え、えぇ……じゃあ何ならいいのさ」
「そうねぇ、吸血鬼とかどうかしら?」
「吸血鬼?」
「うん、黒いマントとタキシードで、きっとタケル君の金髪が映えるわ!」
「そ、そう?」
「えぇ、お菓子はいらないから悪戯して欲しい!って思うくらいにね」
「う、うん?」
「なんでもないわ」
「……よくわからないけどヒカリちゃんがそれがいいならそうするよ」
「うんうん、あ、そうと決まれば準備しなくちゃね! パタモンはコウモリの仮装なんてどうかしら」
「はぁ、いいんじゃないかな」
「うん、じゃあ衣装探ししましょ!」
「そうだね。あ、そういえばパーティーっていつ?」
「ん、まだはっきり決まってないって言ってたけど、どうして?」
「いや、バスケ部でも仮装パーティーしようって言ってたから」
「そうなの?」
「うん、女子がすごく盛り上がってた」
「……女子?」
「うん、女バスと合同らしいから」
「ふーん」
「仮装どうしようかと思ってたんだ。ちょうど良かった」
「今回着たので行くの?」
「え? うん。別で用意するの大変だし」
「そう……」
「ヒカリちゃん?」
「ミイラ……」
「え?」
「やっぱりミイラ男にしましょう、タケル君!」
「えっ、でもさっきあんなに駄目って」
「事情が変わったの!」
「は、はぁ……別にどっちでも同じだと思うけど」
「え?」
「わかりました」
「よろしい」


Happy*Halloween



(あぁでも吸血鬼のタケル君も見たいなぁ、どうしよう、どうすればいいの!?)

(僕、ヒカリちゃんが時々わからないよ……)

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あきゅろす。
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