【続き】
本当は宍戸さんが俺の事を好きなの知ってたんです。
そう告げたら貴方は驚くかな?
偶然あなたの独り言を聞いてしまったんです。
「俺、長太郎が好き…だな」
その言葉を聞いてどれ程嬉しかったか。
貴方は知らないでしょう?
いろいろ告白のタイミングとか雰囲気とかシチュエーションとか考えてたんですよ。
なのに、あんな拒絶のされ方をされて正直ショックでした。
あの言葉は俺の聞き間違いだったんじゃ…って恐くなりました。
でも貴方の涙を見た瞬間、恐れなんて吹っ飛んだんです。
嫌われてもいい。
聞き間違いでもいい。
とにかく俺の気持ちを伝えなくちゃ。
その思いでいっぱいになってしまって、気付いたらキスしてました。
あの時の宍戸さんの驚いたような嬉しいような顔は一生忘れないと思います。
宍戸さんからはっきりと「好き」って聞けて嬉しかったです。
たとえ貴方が俺を嫌いになっても、俺は貴方を愛し続けます。
「何恥ずかしい事言ってんだよ」
今まで静かに聞いていた宍戸さんが顔を赤らめながら言う。
「ホントの事ですから」
本当に思った事を言ってるだけ。
想いは言葉にしなきゃ伝わらないから。
「…………ねぇよ」
「え?」
「嫌いになんかなったりしねぇって言ったんだよ」
上目遣いに頬を染めて言うのは反則だ。
俺は無意識に宍戸さんを抱き締めていた。
額や頬、唇、首筋に口付けをちりばめて。
「愛してます」
愛の言葉を囁く。
「…俺もだよ」
二人でずっと愛し合いましょう。
---あとがき---
知ってて言わない長太郎は嫌なヤツですね^^
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