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ばすたぁ
学園バスター1


賑わう朝の通学路、親泰は大きく欠伸をした。

「眠っ…」

暖かい日差しに囀る小鳥、なんていい天気だ。今すぐ駆け出し、学校なんてサボってしまいたい衝動に駆られる。もちろんサボりがバレれば兄が黙っていないので、そんなことはしない。

「元親、昨日の課題は終わっているのか」

「当たり前だ」

親泰と同じ学校の大学部に通う兄は、友人の元就と数歩前を歩いている。二人の会話は課題の話や授業の進み具合など、聞いているだけで頭が痛い。

「おはよぉ親泰ぅ」

「眠そうだな親泰」

二つの手に背を軽く叩かれ、同じクラスの奴らが横に並ぶ。孫市と本願寺だ。
彼らはどうやら同居しているらく、毎日一緒に登校してくる。聞いた話によると本願寺はなにやらどこぞのボンボンで、孫市はこいつを守るために雇われているんだとか。

「一時間目なんだっけぇ、孫市時間割教えろよ」

「一時間目は社会…いや、国語?すまん忘れた」

「使えねぇー」

客観的に見るととてもボンボンとそのボディーガードには見えない。

「一時間目は数学ですよ」

「あっ、宇喜多せんせぇ」

長髪の胡散臭い教師が優雅に扇子を揺らした。実をいうとこの教師、親泰達の担任であり数学教師である。
基本はいい教師であるが、何故だか校長(上司)に対しては無茶苦茶反発的なのが気になるところだ。

「では、私は職員会議に急ぐので」

宇喜多はさっさと歩いていき、途中でちらりと元就に流し目を送った。と同時に、扇子越しで二人が何やら好戦的な笑みを浮かべる。言葉を交わすことはなく、宇喜多は早足で学校に向かった。

「なんだあれ」

「あれは目で(この前の論文悪くなかったですぞ)(ありがとうございます、先生こそこの間の公開授業良かったですよ)って言ってたんだよぉ」

「なんで分かんのお前」

得意気に解説してみせる本願寺に親泰はちょっと引いた。目でそんな会話をしていたという担任と先輩にも少し引いた。

「お三方、あまりゆっくりしていると遅刻してしまいますよ」

小柄で可愛い顔をした後輩が親泰らに声をかけた。
傍には切れ長の瞳をした男が立っている。親泰らの学校で生徒会長をしている男だ。

「藤丸」

会長が名を呼ぶと、藤丸は親泰らに頭を一礼してその後を追った。高く括った髪がひょこひょこ揺れる。

「俺達も急ぐか」

孫市が言うと同時に、三人は歩を早めた




――――――
以下うちの学バス設定

親泰/高校二年、ひげで兄者らぶ。
本願寺/高校二年、金持ちのボンボン
孫市/高校二年、本願寺のボディーガード
元就/大学二年、学園一の秀才
元親/大学二年、わりかし隠れブラコン
親貞/高校三年、弟に見下され気味
宇喜多/二年の担任、数学教師
会長/高校二年、つまり主人公、名前はない
藤丸/高校一年、会長大好き
織田/高校三年、一年留年している元生徒会長
伊達/高校二年、会長に懐いてる
島津/体育教師、定年ぎりぎり無茶苦茶パワフル
長政/大学一年、リア充お市らぶ
お市/高校二年、信長の妹で長政らぶ


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あきゅろす。
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